ここまで無知だと人生楽しそう。
「コミケ献血はオタクの自画自賛、献血者たった590人」
コミケ献血がすごいとかオタクは自画自賛してるが、参加者11万に対して献血者590人。
献血率0.5%!
献血率0.5%!
献血率0.5%!たったこれだけ。素直に言うけど、少なすぎでしょ。
こういうのを「オタクすごい!」と平気で言えるの、やばくない?#コミケ #コミケ献血 #献血— 一人の主婦 (@joseisabetu_yur) 2022年1月3日
「献血を募る場所は考えて欲しい。輸血が必要な人は血を選べないんだから。」と言いながら「コミケではない」などと的外れな言い訳をしてアカウントを削除した@Srin0528に続いてこういう主張をする者が。
献血に貢献していない者が、行為をしている者を貶める構図は非常に卑しい。
そして、「590人」をバカにしているのも現実を見ていない。
当日の献血のキャパシティ:日本赤十字社献血センター
受付からバスを降りるまで1名あたり30分~40分になります。
※実際の採血にかかる時間は個人によって差がありますが約10分~15分です。
Q.1時間辺り何人くらいが献血できますか?
A.1時間あたり13名程度が可能です。
まず、C99コミケ会場に対する日赤の献血バスの覇権台数は、例年よりかなり少ない4台の派遣で、1時間につき約52人程度の計算になる。
こうなったのは新型コロナウイルスの流行下にあって、献血バスの周囲が混雑することを避ける目的。
献血の受付時間は以下書かれています。
【コミケ×献血】
本日も献血実施です❗ビックサイト献血会場の受付時間は11時~16時30分の予定ですが、混雑状況によって終了時間を繰り上げる場合があります。
また、混雑状況によっては待ち時間が大変長くなる場合があります。
時間に余裕をもってお越しください #C99 #コミケ #献血 pic.twitter.com/bRRIZgFg7B
— 東京都赤十字血液センター 献血バス (@tky_kensui) 2021年12月30日
1日5時間半、2日間で11時間。
では、稼働率はどれくらいだったのか?
【コミケ×献血】
現在の献血会場(ビッグサイト)の所要時間は、、、#C99 #コミケ99 #コミケ #献血 pic.twitter.com/broaMKDkcb
— 東京都赤十字血液センター 献血バス (@tky_kensui) 2021年12月31日
【コミケ×献血】
現在の献血会場(ビッグサイト)の所要時間は、、、 #C99 #コミケ99 #コミケ #献血 pic.twitter.com/5HopszhCDj— 東京都赤十字血液センター 献血バス (@tky_kensui) 2021年12月31日
このように、並んでから献血が終わるまでの時間が150分になる時間帯もあった。
つまり、延べ11時間強もの間、ほぼフル稼働状態だったということ。
単純計算すると52×11=572なので、590人という実績からは、実際には終了時間の繰り上げが発生していたと予想される。
よって、献血をしたのはコミケの参加者がほとんどと思われ、彼らの貢献度は称賛されるべき、ということになる。
したがって、「コミケ献血はオタクの自画自賛、献血者たった590人」というのは、処理可能な限界値まで献血に協力していた会場周辺の献血貢献者の実態を知らずに言い放った非常に恥ずかしい発言ということです。
「献血を募る場所は考えて欲しい。輸血が必要な人は血を選べないんだから。」魚拓
「献血を募る場所は考えて欲しい。輸血が必要な人は血を選べないんだから」の魚拓
コミケとは関係無しに、日赤の献血バスは日頃から各地を運行しています。
東京都内は⇒献血バス運行スケジュール
「だから献血をする人を選べ」というこの主張は血統主義そのものです。
昔はこういう考え方の人が現在よりも多く存在し、それで輸血を拒む者が居り医師に文句を言う者がいたのですが、今でも居たのかということと、献血の段階でも制限をかけようとしていることに驚きます。
この人は輸血そのものは容認しているようですから、そうすると、輸血を必要としている者こそ血を選んでる余裕などないのですから、輸血用の血液を常に必要としている現代医療全体の状況において、献血場所を選ぶ余裕も無いし、医学的合理性も無い。
さらに言えば、献血場所を白金や世田谷の高級住宅街周辺にしようが、下町の駅前にしようが、献血をしに来る者の血統がどういうものなのかは不明なので、場所を限定しても血統主義者の目的は達成できず、まったく意味のない主張になっていることに気づかないのだろうか?
なお、宗教上の理由でそもそも輸血そのものを禁忌とする患者に対して、特別な事情の下に輸血をした医師らに対して損害賠償責任が発生するとした判例はあります。
最高裁判所第三小法廷平成12年2月29日判決 平成10(オ)1081 民集 第54巻2号582頁
医師が、患者が宗教上の信念からいかなる場合にも輸血を受けることは拒否するとの固い意思を有し、輸血を伴わないで肝臓のしゅようを摘出する手術を受けることができるものと期待して入院したことを知っており、右手術の際に輸血を必要とする事態が生ずる可能性があることを認識したにもかかわらず、ほかに救命手段がない事態に至った場合には輸血するとの方針を採っていることを説明しないで右手術を施行し、患者に輸血をしたなど判示の事実関係の下においては、右医師は、患者が右手術を受けるか否かについて意思決定をする権利を奪われたことによって被った精神的苦痛を慰謝すべく不法行為に基づく損害賠償責任を負う。
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