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 東京オリンピックの開会式で注目を集めた「ピクトグラム」。関連して「JAのシンボルマークが腹筋をしているように見える」と話題になっています。マークの本来の意味について取材しました。

【画像】かつての農協マークがこちら。「協」に稲穂を組み合わせたもので、おじいちゃんの帽子にあったわ…

1992年から使われています

 話題になっているのは、JAグループで使われている「J」と「A」を組み合わせたシンボルマーク。

 農業協同組合のニックネームとしてJAを使うようになった1992年から使用されているものです。

 ちなみにJAの由来は、農業協同組合の英語表記「Japan Agricultural Cooperatives」の頭文字です。

 JAマークについて、ホームページでは以下のように説明されています。

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 シンボルマークは緑のアルファベットのJとAを組み合わせたデザインで、どっしりとした大地と人と人のきずなのイメージを表したものです。

 それまでの農業協同組合のマークは稲穂のデザインでしたが、農家だけではなく、みなさんといっしょに地域のくらしづくりをしていこうと、親しみやすい呼び名とマークを使うことになりました。

JA全中に聞きました

 オリンピックの開会式では、全50種目のピクトグラムをダンスで表現する演出が話題に。

 これを受けてネット上には、自作のピクトグラムやレゴブロックで再現したものなどがアップされています。

 そんな中で、JAのシンボルマークが「腹筋で起き上がろうとしてる人にしか見えない」と注目を集めました。

 「苗を植えてる人にも見える」「ヨガのポーズみたい」といった声も上がっていますが、本当はどんな意味が込められているのでしょうか。

 もう少し詳しく教えてもらおうと、全国農業協同組合中央会(JA全中)の広報部に尋ねてみたら、こんな答えが返ってきました。

 「Jの丸い部分は農業の豊かさや実り、人の輪を表現しています。Jの斜め線にAを加えた三角形部分は揺るぎない大地や国土を、Aの部分は人間を表しています」

 JAマークが話題になったことについては、「この機会に生活の身近にあるJAグループに興味・関心を持っていただけたら幸いです」とした上で、こう付け加えます。 「JAグループでは、国民が必要とし消費する食料は、できるだけその国で生産するという考え方『国消国産』を提唱しています。東京五輪を自宅で観戦する際には、国産の農畜産物を使った『おうちご飯』で、日本の農業も食べて応援してほしいと願っています」