【解説】FRB「テーパリング加速」で日本が利上げに踏み切るのはいつ?

アメリカの中央銀行にあたるFRBが米国債などの資産を購入する量的緩和の縮小=テーパリングの加速を決めるなど欧米諸国が金融政策の正常化へ舵を切りました。次の焦点である利上げが私たちの生活にどのような影響を与えるのか。日本が利上げをするタイミングはどんな状況なのか、専門家に聞きました。(「不動産の話で困ったときにみるやつ」より抜粋・編集)…

米、去年12月就業者数19万人増 市場予想大幅に下回る

 アメリカの先月の就業者数は19万人あまりの増加にとどまり、市場の予想を大きく下回りました。  アメリカの去年12月の雇用統計は、景気の動向を敏感に反映する「非農業部門の就業者数」が前の月と比べ19万9000人増えましたが、市場予想は大幅に下回りました。  一方、失業率は新型コロナ拡大前のおととし2月以来となる3%台まで改善しました。 アメリカ バイデン大統領  「私の関心は経済回復を強固で持続的なものにすることだ。雇用や世帯収入が回復しても、国民は物価高やコスト高の苦しさを感じている」  オミクロン株の急拡大で雇用回復への悪影響も指摘されるなか、中央銀行にあたるFRBは雇用情勢…