東京の感染者3000人超で危機感「入院待機ステーション」が稼働
東京都では酸素吸入が必要なほど症状が悪化した中等症の患者でもすぐに入院先が見つからない状況も出ていて、一時的な対応をするための「入院待機ステーション」の運用が本格化しています。
東京都の感染発表は28日、過去最多の3177人となり、感染者が加速度的に増えています。これに伴って入院患者数もこの1か月で倍増し、都が確保しているとされる病床の半数はすでに埋まっています。
酸素吸入が必要なほど症状が悪化した中等症の患者でもすぐに入院先が見つからない状況も出ているため、都は先週金曜から病院に入れない患者を一時的に受け入れる「入院待機ステーション」の運用を始めました。葛飾区にある病院の会議室をパーティションで分けてベッドを設置し、酸素投与や投薬などの対応にあたります。
東京都によりますと、この「待機ステーション」には27日までの5日間だけで酸素吸入が必要な患者ら20人を受け入れました。この20人については、翌日にコロナ病床のある病院に入院できたということですが、都の担当者は「感染者が一気に増えると入院調整が追いつかなくなる」と危機感を募らせています。