ふと目を伏せた瞬間の横顔に息をのんだ。はっとするほど美しい。歌舞伎の二枚目を演じるために生まれてきたような容貌。だが、歌舞伎俳優の松本幸四郎は決して、そこに安住してこなかった。江戸の粋な二枚目から上方の人間くさい色男、悲劇の武将から、新作歌舞伎、劇団☆新感線への出演…。日本中が新型コロナウイルス禍に陥った昨年からは「図夢(ずぅむ)歌舞伎」と銘打ったオンライン配信の歌舞伎を創作、ほとばしる才気と情熱で、伝統と革新を双肩に突き進む。二度と取り戻せない 全文
産経新聞 11月27日 11時00分
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