米ESSは、ソフトバンクグループの完全子会社であるSBエナジーと2026年までに2ギガ Whの蓄電池システムを導入するための包括協定を締結したと発表した。
同社は、拡大する太陽光発電ポートフォリオを補完するために、アメリカで最も急速に成長している市場の2つであるテキサスとカリフォルニアを中心に大容量蓄電池を導入する予定で、最初のシステムはすでにカリフォルニア州デービスにあるSBエナジーの事業所に納入されており、2021年10月に試運転の予定だ。
同社の大容量蓄電池システムは、鉄イオンと塩化ナトリウム、水をベースにした「鉄フロー電池」で、リチウムイオン充電池などと比較して容量劣化がないこと、反応性が低い物質で構成されているため安全性が高いという特徴を持つ。
本プロジェクトを支援してきたBreakthrough Energy VenturesのCarmichael Roberts氏は「長期のエネルギー貯蔵は、クリーンで再生可能なエネルギーへの移行をサポートするために重要なイノベーションだ」と述べる。
ESSはまた、スペインのEnel Green Power Españaに合計容量8.50メガ Whのとなる7個のESS Energy Warehouseバッテリーシステムを提供すると発表した。このプロジェクトは欧州連合(EU)全体の幅広い取り組みの一環であるスペインの太陽光発電所をサポートし、地域の電力網をバックアップする。
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ESS and SB Energy Sign Agreement to Deploy Two Gigawatt-hours of Long-Duration Storage
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