【独自】IOC委員 批判に反論、テニス選手とのテレビ電話
IOC=国際オリンピック委員会の委員がJNNの単独取材に応じ、バッハ会長と渦中の中国人テニス選手とのテレビ電話について、「元気だと確認できただけでも意味がある」と一部の批判に反論しました。
IOC ディック・パウンド委員
「(テレビ電話への一部の)反応には戸惑いました。誰しもが、彼女の健康や精神状態を心配していたのですから」
JNNの単独インタビューに応じたのは、IOCの最古参委員ディック・パウンド氏です。IOCは21日、バッハ会長が、中国・プロテニスの彭帥選手とテレビ電話をしたと発表。しかし、彭選手は中国の前副首相から性的関係の強要があったと告白したとされた後、安否が懸念されており、国際人権団体が「テレビ電話がどのように設定されたのかIOCは説明していない」「中国政府のプロパガンダを助長するな」などと批判していました。
IOC ディック・パウンド委員
「もちろんすべてが完璧だとは言えませんが、彼女の体調などに問題はなさそうだと思いましたし、IOC側も満足しています」
パウンド氏はテレビ電話の経緯は知らないとしたうえで、「元気だと確認できただけでも意味がある」と反論。IOCと中国の関係については・・・。
IOC ディック・パウンド委員
「私たちは中国の政治に賛成したから開催国に選んだわけではありません。IOCは完全に中立です」
また、一部の国が検討している外交的ボイコットについては、「政治とオリンピックは関係がない」として、選手に悪影響を与えないよう釘を刺しました。