一般社団法人未来の食卓(所在地:東京都港区西新橋、代表理事:山田 まさる、以下:未来の食卓)は、2021年11月1日より、日本全国で約54,000社を超えると言われる各地の食品メーカーの中から、「原材料へのこだわり」「優れた加工技術」「持続的成長(サステナビリティ)への取り組み」を有する優れたパートナー企業と共同して、新商品、新市場の開拓に取り組む事業を開始いたしました。
URL: https://fta.or.jp
この度、事業開始にあたって事業説明会及び、パネルディスカッションを11月25日(木)15:00~16:00にオンラインにて開催いたしました。事業説明会では、未来の食卓が考える、チームマーケティングやアワード事業、SDGsなどの社会課題や市場テーマごとの取り組みなどについて、山田まさる代表理事より詳細をご説明いたしました。また、和食料亭 菊乃井の村田吉弘氏を中心とする未来の食卓アワード実行委員会メンバーによる、日本の食卓に関わる課題や潮流についてのパネルディスカッションを行い、それぞれのこれまでの知見や経験から、食や家事、販売環境が抱える課題や今後のアワードで目指したい指針について語っていただきました。下記にて概要をご報告させていただきます。
■事業発表
◇山田まさる氏(未来の食卓 代表理事)
未来の食卓が掲げる2つの目的として、「全国の優れた食品メーカーをネットワークしチームマーケティングを実現すること」、「SDGsなどの社会課題に取り組むメーカーに焦点をあてた販売促進活動を行うこと」などを発表。具体的な方法として、実売データを中心とした確かな市場データを基に勝てるニッチ市場の発掘や創造を目指します。さらに来年2月に全国の優れた加工食品(瓶詰め・缶詰・レトルト食品)を選出する「未来の食卓アワード」を開催することを発表した。
<パネルディスカッション>
◇村田吉弘氏(一般社団法人全日本・食学会理事長、菊乃井店主)
和食が世界遺産に選ばれてから、大学などで食学科などの創立が進んでおり、食に関しての関心が高まっている。未来の食に関しての課題、懸念事項として、人口減少、高年齢化が進む日本では国際競争力が劣り、食料自給率が下がる。50年後未来の子供たちが飢える時代が来る、それを防ぐためには第一次産業を発展させるなど、現時点でできる政策を今取り組まなければならないと語った。
◇和田幸子氏(株式会社タスカジ代表取締役)
タスカジとは家事代行のマッチングプラットフォームで、9万人に利用いただいている。もともとは掃除をメインとしていたが、料理の作り置きサービスを実施したところ大人気となり、今では掃除と並んで、料理も同等数の利用がある状況。食の課題としてSDGsなど、食品ロスをなくすという意識の高まりの中で、冷蔵庫の中の食品を無駄なく使いきって料理を作るサービスが人気で、安心材料の一つとなっていると、現在の食卓事情を説明した。
◇上田伸氏(未病ケアソリューションズ株式会社 代表取締役)
日本郵政に在籍時、30年ほど前に郵便局が地域の活性化に役立てないかということで、地域の生産者の方々の販路として、郵便局を販売チャンネルとして利用してもらうシステムを構築。現在は郵便局の物販サービスとして、4,000以上の個人、法人のサプライヤー、1万以上のコンテンツがカタログとして展開されており、産直の通販としては郵便局は隠れた日本一の規模を誇る。今後の課題としては、サプライヤー、消費者の悩み事、困りごとをしっかりとらえて、未来の食卓がマッチングプラットフォームとして機能する方向性が求められてくると語った。
◇“未来の食卓アワード”について
必要な方に必要なものを届けるマッチングサイト、そのチャンネルをどうするのか、また保存、運搬技術はあっても、生産、運搬、保管の段階でうまくいかされておらず、食品ロス、SDGsなどさまざまな問題がある。保管がきく、缶詰、瓶詰、レトルトなどが添加物が少なく安心・安全に美味しく利用できれば家庭の食卓事情が変わり、食品ロスに関しても保管期間が長くなれば気にすることなく、また料理が苦手なひとでも食卓の準備をすることができる。そういった1つ1つこだわった食を製造している企業を表彰するアワードを開催していく方向を議論した。
■実施概要
イベント名:未来の食卓 第1回ビジネスフォーラム
~「未来の食卓」事業説明会およびパネルディスカッション~
日時 :2021年11月25日(木)15:00~16:00
会場 :オンライン(Zoom)
ゲスト :村田吉弘氏(和食料亭 菊乃井 3代目主人/全日本・食学会 理事長)
上田伸氏(未病ケアソリューションズ株式会社 代表取締役/
元日本郵便株式会社 執行役員副社長)
和田幸子氏(株式会社タスカジ 代表取締役)
山田まさる氏(一般社団法人未来の食卓 代表理事)