小さなシラスにも一匹一匹顔があり、命がある。そのことに気付いた神奈川県小田原市の最勝寺(さいしょうじ)朋子さん(31)が初めて手がけた絵本「しらすどん」(岩崎書店)が、じわじわと人気を集めている。海中の透明なシラスをみずみずしく描いたこの絵本からは「生き物をいただくこと」の意味が伝わってくる。レンガの街の電話ボックス古城のように照らされ「しらすどん」の物語は、丼にシラスを1匹残した男の子を、丼が「まだあるよ」と呼び止めるところから始まる。男の 全文
毎日新聞 12月03日 07時00分
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