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森永乳業が、大腸の健康に関する意識と実態を明らかにする「大腸環境」の調査を全国一斉実施。地域によって異なる便秘の要因とは…。

4割以上が大腸の不調を実感、最も多い大腸の不調は「便秘」

◆大腸に不調を感じている人が増加

『大腸(腸内・おなか)の健康状態に不調はありますか?』という質問に対して、「不調がある」と答えた人の合計が43.2%と、昨年度に比べて大腸に不調を感じている人が増えていることがわかりました。

◆6人に1人が「便秘」に悩む

「大腸(腸内・おなか)の健康状態に不調がある」と答えた方に対して具体的な不調を聞いてみた結果、「便秘」と答えた人が最も多く41.1%(2,132名)、続いて「軟便・下痢」と答えた人が34.0%という結果に。最も多かった「便秘」は全体の17.7%に該当し、およそ6人1人が便秘の症状を感じていることがわかりました。

3大便不調タイプは、排便力不足タイプ・偏食タイプ・ストレスタイプ

◆あなたの便不調タイプは?

今回の調査では、大腸の具体的な不調として「便秘」と答えた人を対象に、みなと芝クリニック院長・川本徹先生に監修頂いた「便不調タイプ判定項目」を基に便不調タイプを判定。

便不調タイプは、大腸の働きの悪化状況によって3つの型に分け、さらに大腸の働きが悪化する主な原因によって7つのタイプに分けています。

便不調型の判定結果

食習慣や運動不足の影響によって大腸の便を送り出す働きが弱くなる「食事・運動不足型」が37.1%、疲労や精神的な要因によって大腸が緊張し便がうまく運ばれなくなる「神経型」が31.9%、便が硬くなったり括約筋の機能が低下したりすることで直腸まで下りてきた便がスムーズに排便できなくなる「機能低下型」が31.0%と、いずれも30%台となりました。

便不調タイプの判定結果

排便に関わる筋力が低下している「排便力不足タイプ」が23.3%と最も多く、続いて腸内環境を整える善玉菌やそのエサとなる食物繊維の不足によって起きる「偏食タイプ」が22.3%、そして自律神経が乱れ大腸が過敏になっている「ストレスタイプ」が19.8%となりタイプ別にまで落とし込むと特長が見えてきました。

◆型の特徴とタイプ別対策をチェック!

◆自分の便秘の要因に合った対策が行われていない現状

今回の調査では、2020年に比べて大腸の健康を意識している人が増加し、さらに『大腸の健康のために行っていること』の各項目も増加傾向にあることが明らかになっています(2021年9月発表「大腸環境」実態調査2021年 第1弾)。

『大腸の健康のために行っていること』を便不調タイプ別に見てみると、偏食タイプは偏った食生活による野菜や発酵食品の不足から生じる便秘ですが「野菜や果物を多く摂る」「食物繊維の多い食事を心掛ける」「ビフィズス菌を摂る」といった便秘を改善する行動が相対的に低いことがわかります。

同様に筋力不足タイプは、「運動・体操など体を動かす」という対策が他に比べて低く、ストレスタイプは「運動・体操など体を動かす」「睡眠を十分とる」が低いといった自分の便秘の原因に合った対策が十分に行われていない結果が浮き彫りになりました。

便秘にもお国柄が見える!? 地域によって異なる便秘の要因

◆北海道は「ストレス」「疲労」、東北は「水分不足」、四国地方は「偏食」「食事量不足」

便不調タイプを地方別に分析したところ、地域差があることが明らかになりました。全国平均に比べて10%以上の開きがあるものをみてみると、食事・運動不足型の「筋力不足タイプ」は北海道や中部地方に多く、「食事量不足タイプ」と「偏食タイプ」の双方は四国地方に多く北海道では少ないことがわかりました。

神経型の「ストレスタイプ」「疲労タイプ」はともに北海道に多く四国地方には少ない結果になっています。また機能低下型の「水分不足タイプ」は東北地方に多く、「排便力不足タイプ」は九州地方と四国地方に多い傾向になっています。

便不調タイプは、「排便形状」「性格」「生活習慣」の3つの要素から判定しており、性格や生活習慣の地域差が便不調タイプの地域差にも反映されているようです。

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あなたの便不調タイプはどれでしたか? タイプにあった対策をすればこの冬の便秘は少しずつ楽になるかもしれません。自分に合った生活習慣を身につけて大腸を健康に保ちましょう!

【調査概要】
調査主体:森永乳業株式会社
調査方法:インターネットによるアンケート調査
調査期間:2021年6月24日(木)~26日(土)
調査回答者:全国47都道府県の20歳~59歳の男性6,016名、20歳~59歳の女性6,016名、計12,032名

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