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先日、霞が関の某省からシステム構築の受注を受けた、ITベンダーの若手技術者と話をする機会があった。その技術者が言うには、官庁の要望に応えてシステムの設計をしているが、官庁側が求めているものは、あるべきデジタル化の姿とはほど遠いという。このような愚痴を聞いて感じたのは、この役所のみならず、日本の行政の世界に浸透している行政事務の発想であり、公務員のデジタル技術についての理解の不足と法学的思考の呪縛である。