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幕下から十両への昇進に当たっては、基本的に幕下15枚目以内での全勝、または幕下5枚目以内が求められる。では、幕下6枚目での5~6勝の優先度はどうなっているのか調べてみた。

平成16年~

場所 力士 勝敗 番付 入れ替え戦
平成27年1月 東龍
若乃島
石浦
6勝9敗
4勝3敗
6勝1敗
東十12→東下 1
東下 5→東下 3
西下 6→東十13
●●
なし
なし
平成27年11月 出羽疾風
翔天狼
4勝3敗
6勝1敗
東下4→西十14
西下6→東下 1
なし
なし
令和元年9月 明瀬山
美ノ海
4勝3敗
5勝2敗
西下5→東十14
東下6→東下 1
なし
なし
令和3年7月 大翔鵬
平戸海
寺沢
6勝9敗
4勝3敗
6勝1敗
東十12→西十14
西下 4→東下 2
西下 6→東下 1
●○

なし

最も象徴的なのが令和元年9月場所だろう。西幕下5枚目(4勝)と東幕下6枚目(5勝)。わずか半枚の差だが、5枚目以内優先の法則が発動して明瀬山が昇進した。
ただ幕下6枚目が6勝すると話が変わって来るようで、平成27年1月場所は幕下5枚目の4勝より幕下6枚目の6勝が優先されている。

また、平成27年1月場所及び令和3年7月場所は十両力士が陥落相当の星だったが、平成27年は入れ替えがあり、令和3年は入れ替えがなかった。
平成27年の東龍は14日目に琴恵光(西幕下筆頭3勝3敗)、千秋楽に堀切(西幕下2枚目4勝2敗)と当たりいずれも黒星
令和3年の大翔鵬は14日目に美ノ海(西幕下3枚目4勝2敗)と当たり黒星、千秋楽に平戸海と当たり白星。
幕下6枚目力士は入れ替え戦が組まれていないので、入れ替え戦の内容が反映されているとするとやや不可解な内容となっている。

基本的な序列は以下のようになる。

幕下4枚目4勝>幕下6枚目6勝>幕下5枚目4勝>幕下6枚目5勝