新型コロナワクチンの3回目の接種をめぐって、後藤厚生労働大臣は、2回目との間隔を原則の8か月から短縮する対象などを早急に提示したいとする一方、ワクチン供給の制約から、現時点で、一律に短縮するのは困難だという認識を示しました。
新型コロナワクチンの3回目の接種について、後藤厚生労働大臣は、記者会見で「『オミクロン株』に対するワクチンの効果などは、専門家や製薬企業の間でも検証が進められている。これらに加え、国内の感染動向や自治体の準備状況、ワクチンの供給力を踏まえたうえで前倒しの範囲や方法を示したい」と述べ、2回目との間隔を原則の8か月から短縮する対象などを早急に提示したいと強調しました。
また、
▽現時点でファイザーは1600万回分、モデルナは1500万回分の在庫が国にあることを明らかにしたうえで、
▽来年の供給分として、ファイザーと1億2000万回分、モデルナと5000万回分の購入契約をすでに済ませていることを説明しました。
さらにモデルナについては、ワクチンの量を半分にして接種する前提で薬事承認の手続きを進めていることから、少なくとも1.5倍の回数分接種できるという見通しを示しました。
一方で「ワクチンは順次輸入されるものであり、現状で全国民を対象に接種間隔の前倒しを一律に行うということは困難だ」と述べました。