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ハワイ諸島上空を覆う雨雲の様子を示した衛星画像/CNN Weather

(CNN)米ハワイ州の各島が現地時間の7日にかけ、暴風雨による「壊滅的な洪水」に見舞われる恐れがあるとして、米国立気象局(NWS)ホノルル支部が警戒を呼びかけた。

同支部によると、マウイ島のクラでは過去24時間で約300ミリを超す雨量を観測した。

暴風雨による総雨量は約250〜380ミリに達すると予想され、所によっては500〜630ミリを超す可能性もある。

ハワイ島の過去24時間の雨量は所によって200ミリを超えているが、6日朝までに雨は収まりつつある。

しかし6日はマウイ、オアフ、カウアイの各島で1日中大雨が続く見通しで、モロカイ、マウイの両島には鉄砲水警報が発令された。所によっては1時間に約50〜76ミリの集中豪雨に見舞われ、それまでの大雨による洪水がさらに悪化する恐れがある。マウイ島では過去6時間の雨量が150ミリを超えた場所もある。

土砂崩れも予想されるほか、場合によっては洪水や土砂崩れによって幹線道路が封鎖され、集落が孤立する可能性もある。

ハワイ州の各島に対する洪水警報は現地時間の7日午後まで継続する。今回の大雨は、「コナ低気圧」の影響で、ハワイ州の上空に熱帯性の湿った空気が流れ込んでいることによる。

「これほどの大雨が降れば壊滅的な洪水が発生する可能性があり、普段は洪水が起きない地域も影響を受けるかもしれない。道路の低い場所は雨水が流れ込んで危険が生じ、通行できなくなるだろう。河川や渓谷のがれきが橋や排水溝をふさいで危険な洪水を引き起こすかもしれない」とNWSは予想する。

地形の険しい場所では土砂崩れが相次ぐと予想され、オアフ島では都市部も大規模な洪水に見舞われる可能性がある。マウイ郡では鉄砲水や停電が発生している。