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クアルコムの最新ハイエンド向けチップセット、Snapdragon 8 Gen1を世界で初めて搭載して12月9日に発表されることが確定したモトローラの新型フラッグシップモデル、Moto Edge X30。

同モデルのものとされるベンチマークスコアがGeekbench上で複数発見されました。

XT2201-2という型番は先月発見された認証通過情報などからすでにモトローラの最新フラッグシップ、Moto Edge 30Xのものであることが明らかになっており、ご覧のように搭載OSはAndroid 12、メモリは12GB RAMとなることが分かります。

一方、上のベンチマークスクリーンショットは複数のスコアの中で一番ハイスコアですが、シングルコアが1197ポイント、マルチコアが3565となっています。

このスコア、シングルコアでは前チップのSnapdragon 888より1割前後高くなっていますが、マルチコアを比べてみると:

SD888搭載のXperia 1 III(ドコモ版)のGeekbenchスコア

マルチスコアの平均ではSnapdragon 8 Gen1のスコアはSD888よりも若干低いくらいです。

クアルコムによるとSnapdragon 8 Gen1の公式発表時の情報では、同チップの性能はCPUが2割ほど、GPUが3割ほど向上している、とのことでしたが、少なくとも同ベンチマーク測定にはその性能向上は現れていない模様。

一方、いくつか発見されている同チップ搭載機種のAntutuベンチマークは100万ポイントを超えており、こちらはクアルコムの発表通り、前チップが2~3割の性能アップとなっています。

GeekbenchとAntutu、どちらが実際の性能を正確に反映しているのかは一概には言えませんが、AntutuがすでにGoogle Playストアから排除されているという点を考慮すると、個人的にはGeekbenchの方が信頼性は高いような気もします。

Snapdragon 8 Gen1については正式発表前からSD888と同じかそれ以上の発熱問題を抱えている、という噂も何度か見かけました。
ひょっとすると過度な発熱を抑えるためにファームウェアレベルで積極的なクロックダウンなどがされている、という可能性もありそうです。

ソース:Geekbench