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ドン・キホーテ」の自動ドアを、棒のようなもので激しくたたく男は、警察官に囲まれても、なお暴れ続ける。

11日午後11時半すぎ、愛知・名古屋市のディスカウントストア「ドン・キホーテ」で撮影された映像。

男は、店の前にあるのぼりを引き抜くと、棒の部分を何度も振り回し、すでにぶら下がった状態となった防犯カメラを破壊。

別の映像には、自動ドアのガラスをたたき割る様子もとらえられていた。

通報を受け、警察官が駆け付けると、男はさらにヒートアップ。
自動ドアを蹴り上げる。

この現場に居合わせ、動画を撮影した人は、「かなり暴れていて、出口もカートとか全部倒されてて、ふさがれていた状態だったので、外に出るのが、なかなか難しいような状況でした」と振り返る。

上半身の服を脱ぎ捨てた男は、ドアを蹴り、棒をたたきつけ、何かを叫ぶ。

しかし、駆けつけた警察官が男を包囲。

そして、警察官の1人が警棒を投げつけた次の瞬間、男は、振り回していた棒を投げ捨て、両手を上に上げるようにして降伏。
その場で取り押さえられた。

器物損壊の容疑で現行犯逮捕されたのは、名古屋市の自称会社員・角谷新二容疑者(37)。

破壊された現場のドアは、白い紙が貼られ、開けっ放しになっている。

営業中だった深夜の店舗で、何があったのか。

騒ぎの一部始終を目撃していた男性は、ある声を聞いたという。

目撃者「『万引き犯みたいに疑いやがって』みたいなことは聞こえました。店員さんに向かって怒鳴り散らしていた感じだった」

万引きを疑われたことに腹を立て、暴れていたのか。

一方で、冷静な一面も見せていたという。

目撃者「暴れていた人(角谷容疑者)も、その店員さんに怒っているような感じで、ほかの人に対しては『迷惑かけてすみません』みたいなことも言っていたりしたので」

別の映像には、角谷容疑者が暴れていた最中、自分の物とみられる荷物を移動させている様子も記録されていた。

目撃者「警察に取り押さえられている時も、『そこにある袋は、俺がドンキで買ったものだから』みたいなことを言っていた」

取り押さえられた際の映像をあらためて見てみると、確かに、「カゴの中にある荷物は、俺のですから!」と訴える声が聞こえた。

調べに対し、容疑を認めているという角谷容疑者。

警察は、暴れた経緯や動機を、くわしく調べている。