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れっきとした音楽ジャンルのひとつとして確立されている「ゲームミュージック」。限られたリソースで最大限ゲームを想像されるファミコン時代の音楽から、オーケストラの楽曲を直接実装できる現代まで、さまざまなゲームミュージックが生み出されてきました。そこで今回は「好きな“ゲーム音楽作曲家”は?」と題してアンケートを実施しました。まずはTOP3からお届けします!

3位:祖堅正慶さん(総票の7.8%)

祖堅正慶さんはスクエアエニックス所属の作曲家。『ファイナルファンタジーXIV』のサウンドコンポーザーとして有名です。歴史の長い同作のほとんどの楽曲を手掛けるだけでなく、環境サウンドのデザインにも携わっています。公式アレンジバンド「THE PRIMALS」として、単独ライブやファンフェスでのライブ活動も印象的。そして、2021年5月に行われたデジタルファンフェスティバル 2021では、祖堅氏が癌を患っていたことを告白。寛解し再びステージに立つ同氏に対し、世界中から「#WelcomeBackSoken」のタグと共に感謝の声に溢れました。

読者コメント(括弧内は読者のモストフェイバリット)
・「Shadowbringers」ゲームミュージックという概念が覆りました、本人のユーモアや引き出しの多さも魅力。
・「天より降りし力~全テヲ破壊スル黒キ巨人」癌を克服し未だプレイヤーを楽しませている。

2位:すぎやまこういちさん(総票の17.7%)

今年9月に惜しまれつつ亡くなったすぎやまこういちさん。『ドラゴンクエスト』シリーズの楽曲を制作で有名ですが、「亜麻色の髪の乙女」や「恋のフーガ」から、競馬のファンファーレまで、その活躍は多岐に渡ります。同氏が最後に関わったのはシリーズ最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』となりました。具体的な情報は未公開ながら、期待がかかります。12月11日にはお別れ会が執り行われ、その模様はスクエア・エニックス公式YouTubeチャンネルでライブ配信されます。

読者コメント(括弧内は読者のモストフェイバリット)
・「ロトのテーマ」ドラクエが好きだから
・「過ぎ去りし時を求めて」音楽の専門的な技法をうまく曲に取り入れるため
・「序曲」序曲だけで胸が高鳴る

1位:植松伸夫さん(総票の23.5%)

1位に輝いたのは『ファイナルファンタジー』シリーズを語る上で欠かせない植松伸夫さん。「ザナルカンドにて」や「Eyes On Me」をはじめ、数々の名曲を手掛けただけでなく、『ブルードラゴン』や『ラストストーリー』など、坂口博信氏とタッグを組んだ作品も印象的です。Apple Arcadeで配信中の、新たな挑戦を見せた『FANTASIAN』でも、その魅力は健在です。ロックバンド「EARTHBOUND PAPAS」ではリーダーを務め、『ファイナルファンタジー』シリーズのロックアレンジを中心に、現在もライブ活動などを積極的に行っています。

読者コメント(括弧内は読者のモストフェイバリット)
・「ビッグブリッヂの死闘」 FFシリーズなど名作のゲームで素晴らしい楽曲を数多く残されているので。
・「死闘」初めてゲーム音楽作曲家を意識させてくれた方だから。
・「悠久の風」音楽だけでなく、植松さんの文章にとても魅力を感じていました。 配信の時代ですが、過去のCDのライナーノーツは未だに読み返したくなるぐらいです。


1位:植松伸夫さん(総票の23.5%)
2位:すぎやまこういちさん(総票の17.7%)
3位:祖堅正慶さん(総票の7.8%)

以上がTOP3の結果となりました。日本のRPGを音楽で支え、数え切れないほどの名曲を生み出した多大な功績を残した作曲家に多くの票が集まりました。次ページでは、読者のモストフェイバリットと共に、数々の名曲を振り返ります。