自分には、「語彙力がない」と悩んだことはありますか? 言葉や単語の引き出しの数が多ければ多いほど、語彙力が高く、人とのコミュニケーションが豊かになるので、身につけたいものですよね。「語彙力」とは、いかに自分が言葉に触れてきたか、使ってきたかで変わっていきます。ここでは、「語彙力がない」人の特徴や、鍛える方法について紹介していきます。
【目次】
・「語彙力」ってどういう意味?
・「語彙力がない」人の特徴
・「語彙力がない」原因とは?
・「語彙力」を鍛える方法
・最後に
「語彙力」ってどういう意味?
言葉がなかなか出てこない、そんな経験は誰しもがあると思います。「語彙力」がなく、なかなか会話に深みが出ない… と悩んでいる方はいませんか?
言葉や単語の引き出しが多ければ多いほど、「語彙力が高い」と言われますが、今回は「語彙力がない、低い」ことの意味や特徴、原因について深掘りしていきます。「語彙力」を身につけたいと思っている方は必読です!
意味
「語彙力」は、<ごいりょく>と読み、「その人がもつ言葉の知識と、それを使いこなす能力のこと」を指します。「語彙力が高い」ということは、相手に合わせて柔軟に話すことができ、会話のバリエーションも豊かになるので、話の内容にも抑揚がつき、聞いている人が興味を持ちやすくなります。
そのため、社会人、特に営業などの職種の人は「語彙力が高い」と、とても有利です。「語彙力が高い」と相手を惹き込みやすく、ビジネスのチャンスが増えるでしょう。逆に「語彙力が低い」と、内容が薄っぺらい印象があり、相手が話を聞いてくれない可能性も出てきてしまいます。
「語彙力がない」人の特徴
「語彙力がない」人は、どのような話し方の特徴があるのでしょうか。
1:「すごい」「やばい」などを多用する
「語彙力がない」人の特徴として挙げられるのが、「すごい」「やばい」「超」などを多用することです。きれいなものや、美味しいものなどに対しての感想が、何でもかんでも、「やばいキレイ」「とりあえず、すごい」などで済ませてしまうことはありませんか?
10代であれば、まだ許されるものの、社会人になってもこの2つの言葉ばかりを多用して会話をしていると、稚拙な印象があり、品格を疑われてしまう可能性もあるでしょう。
2:「あれ」「それ」などで済ます
言葉を知らないがために、固有名詞を「あれ」や「それ」で代替し、なんとか伝えようとするというのも、「語彙力がない」人の特徴の1つです。「あれ」や「それ」を多用すると、途中で会話が食い違う可能性もあるので、特にビジネスの場においては注意が必要です。重要な話の時ほど、代名詞を使わずに、固有名詞できちんと示すことが大事ですね。
3:ボディランゲージで伝えようとする
「語彙力がない」人ほど、しっくりくる表現方法がわからないため、ボディランゲージでなんとか伝えようとします。「このぐらいの大きさで」「こんな形をしていて」「これぐらいの量があって」などと、身振り手振りで表現してしまうのです。子供であれば可愛らしいですが、大人になってこの表現方法しかできないのは、少し恥ずかしいですね。
「語彙力がない」原因とは?
では、なぜ「語彙力がない」人に育ってしまうのか…。その原因について解説します。
「語彙力」とは、何もしないで勝手に頭の中で増えていくものではありません。小さい頃から、幅広いジャンルの本を読み、たくさんの言葉や言い回しに触れていると、だんだんと表現方法が蓄積され、それを多く活用することで定着していきます。いかに言葉に触れてきたかで、その人の「語彙力」に差が出てくるでしょう。
また、物事に関心がない人も、なかなか「語彙力」が高まらないでしょう。自分の知らない分野などに興味を持つ人は、必然と言葉の数も増えていきます。新しい物事への興味関心が薄いひとは、自分の知っているテーマや話題ばかりを話しがちなので、「語彙力」は一定のところで止まってしまいます。
「語彙力」を鍛える方法
「語彙力」を高めたいと感じる人は、次のようなポイントを意識して生活をしてみてください。
1:読書の習慣を身につける
読書は、「語彙力」を鍛えるためは、もっともいい方法といえるでしょう。あまり読書が得意ではない人は、漫画などから始めてみるのもいいかもしれません。そこから徐々に小説やビジネス書、新聞などにステップアップしていくと、だんだんと言葉の数や表現方法が増えていくでしょう。「あ、こんな言い回しがあるんだ」と、気づいたことはメモすることもオススメです。
2:分からない言葉は意味を調べる
本やテレビ、人との会話の中で、知らない言葉や意味がわからない単語が出てきたら、きちんと調べるようにしましょう。その場ですぐに調べると会話も入ってきやすく、また記憶にも残りやすいのでオススメの方法です。
3:類語を知っておく
「語彙力がない」人は、言葉のバリエーションが乏しいため、同じ言葉を常用しがちで、話が単調になってしまいます。友人との会話や職場での打ち合わせなど、シーンによっては、一つの言い回しでも相手によって使い分ける必要があります。ですので、一つの言葉に対し、どんな類語や言い換え表現があるかを学ぶことをオススメします。
自分が話したことを、相手が別の言い回しで表現した際などは、記憶しておくといいでしょう。
最後に
「語彙力」とは、いかに自分が言葉に触れてきたか、使ってきたかで変わっていきます。言葉を知ることで、人とのコミュニケーションが豊かになったり、新しい世界を知るチャンスも増えるので、生活に彩りをつけることができるでしょう。
社会人として知っておくべき言葉も世の中には多く存在します。TPOや相手に合わせた言葉遣いができないと社会人としての常識を疑われてしまい、一人前として認められにくくなってしまいます。知らないことで損をしないためにも、ぜひ「語彙力」を日頃から意識し、過ごしていくといいかもしれませんね。
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