オーバーサイズボディキットと800馬力を搭載。
カーボンやライムグリーンはお好きですか? これが、カーボンファイバー製のワイドボディ、派手なカラーアクセント、そして800馬力という驚異的なパワーを備えたアストンマーティンDBXだ。詳報。
スポーツカーの世界では、クルマ選びが常に主張される。
ランボルギーニが常にどこでも注目を集めるのに対し、アストンマーティンは凛とした控えめさを担っているのだ。
そして、それは、ブランド初のSUVである「DBX」にも言えることだ。
英ゲイドン製の新しいラグジュアリーSUVがあまり目立たない場合には、マンソリーがお手伝いする。
「DBX」を使って、チューナーはカーボンを多用した非常に派手なビジュアル処理と、大幅なパワーアップを実現した。
「マンソリーDBX」は、フロントにスカートエクステンション、サイドエアディフレクター、エアインテークを追加したボンネットを装備している。
サイドスカートと強力なディフューザーを備えたリアエプロンが車高を下げ、ウィングフレアによってDBXは一段とたくましくなったように見える。
そしてトランクリッドから2本の特大スポイラーが伸びている。
リアは、2種類のテールパイプから選択可能となっていて、中央に配置されたツインパイプか、左右に配置された4本のパイプから選択することができるようになっている。
後者の場合、リアディフューザーに加え、中央にF1スタイルのテールライトを装備している。
注意: ボディキット装着後は、牽引フックをリアにねじ込むことができなくなると、マンソリーは述べている。
さらに、ウィングミラーキャップやエアアウトレットトリムなど、多数のトリムパーツでボディキットを仕上げている。
アストンマーティンのロゴも含め、すべてのパーツがフォージドカーボンで作られている。
そして、ブラックの塗装とカーボンファイバー製のパーツに、鮮やかなライムグリーンがアクセントになっている。
24インチの巨大ホイール
ホイールアーチには、フロントが10×24インチ、リアが12.5×24インチという記念すべきサイズのアロイホイールが回り、それぞれ295/30と355/25というサイズのタイヤが装着されている。
サスペンションの改造についての詳細は不明だが、フロントアクスルのキャンバーはかなり盛られているようである。
最高速度325km/h
もちろんエンジンも標準的な状態を保っているわけではない。
新しいターボチャージャー、改良されたエンジンマネージメント、スポーツエグゾーストシステムにより、メルセデスAMG製4リッターツインターボV8は、文字通り巨大な800馬力の出力と1000Nmのトルクをクランクシャフトに押し出す。
シリーズ生産モデルの「DBX」の決して控えめとはいえない550馬力と700Nmをはるかにしのぐ性能数値だ。
これにより、「マンソリーDBX」は、SUVでありながら、0-100km/h加速3.8秒、最高速度325km/hを達成する。
たとえ、燃費が顧客の興味を引くとは限らないとしても・・・。
マンソリーは、リッターあたり5.9kmという燃費だ。
価格は問い合わせに応じて提示
内装は外装に準じる。
マンソリーはブラックレザーを贅沢に使用し、ライムグリーンとのコントラストを効かせている。
スポーツペダル、レタリング、新型フロアマット、一部カーボンパーツがさらなる個性を演出する。
マンソリーは、要望に応じて、チューニングの値段を明らかにする。
チューニングベースモデルとなる「アストンマーティンDBX」は、183,000ユーロ(約2380万円)からという価格となっている。
Text: Moritz Doka
Photo: Mansory