もっと詳しく

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 100:グッチ「ジオメトリックG トランプセット」】

●起

今年、妻に贈ったバースデープレゼントだ。誕生日にトランプというトリッキーなプレゼントになった流れが、素敵な買い物体験だったので書き残しておきたい。今回、妻のリクエストは「アクセサリー入れ」。妻は取り立ててハイブランド好きでもないが、グッチというワードが出たので、表参道のグッチへ。

 

●承

グッチの小物入れというと、GGパターンが入った王道に落ち着きそうだが、モノ選びこだわり人間としては、ワンフックかませたものを贈りたい。まごついていた僕に丁寧に接客してくれたのがスタッフの盧さんだ。

 

盧さん、最初は、ポーチやコスメケースをレコメンドしてくれたのだが、僕のピンときてない表情を汲み取って路線変更。単純な小物入れとは違う商品を探してくれる。少しマチのあるカードケースや、ペンケースやトラベルセットなどなど。さすがグッチ、商品展開が幅広くて感心してしまう。マリマリマリー風に言うと、「ほぇぇ」である。

 

●転

そのなかで、惹かれたのがこのトランプ。トランプを収納するケースがピアスやリングを入れるのにジャスト。デザインも華やかで明るくて、妻にピッタリ。しかも山田家は、ボードゲームやカードゲームが好きなので、その視点でも我が家らしさがある。用途としては邪道かもしれないが、即決。妻は最初「ナニコレ?」だったがとても喜んでくれた。

 

●結

最近は多くの買い物をネットで済ませてしまうので、買うまでの紆余曲折はブラウザ上での「戻る」か「閉じる」がメインだ。でも今回は、ポーチがダメならペンケース、ペンケースがダメならトラベル用品と、行き止まりではない感覚、対比するなら「進んでいる」感触があった。

 

記号で表すなら、ECは「←(戻る)」「×(閉じる)」で、リアルは「→(進む)」「↑(進む)」といったところだろうか。さながら格ゲーのコマンドみたいだ。でも、オンとオフの購買体験が今後、もっと融合して進化していったら、格ゲーのようなエキサイティングで手に汗握る買い物が本当にできるかもしれない。そんな妄想も広がる誕生日プレゼントになった。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。