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2022年の発表が予定されているAMDのZen4アーキテクチャーを採用したRyzenシリーズについてですが、発表時期については2022年秋頃になるのではないかと言われていましたが、どうやら予想以上に早く発表が行われるようです。また、対応するマザーボードに関して最上位モデルは機能が非常に多くMini-ITXには非対応になる可能性が出ています。

Zen4 CPUの発表時期やマザーボードに関する情報が出現

第6世代 Ryzen『Zen4』の最新情報まとめ

AMDのZen4アーキテクチャーを採用するRyzenシリーズはデスクトップ向けCPUは『Raphael』、モバイル向けは『Phoenix』と言うコードネームで呼ばれており、2022年中のリリースが予定されていました。

アーキテクチャー面ではAMDが2020年10月8日に発表したZen3アーキテクチャー採用のRyzenからのメジャーアップデートとなりIPCの大幅な向上が見込まれていますが中国のBilibiliにてZen4 Ryzenに関する発表時期や対応するマザーボードに関する情報が出現しました。

デスクトップ向けZen4 Ryzen『Raphael』の発表は2022年5月開催の『COMPUTEX2022』

enthusiastic citizens draw strange personal space _ bilibili _bilibili

Zen4の情報はBilibili上のユーザーが元になっていますが、このユーザーでは過去に正確なリークをしているためある程度の信憑性はあると見られています。

このユーザーが投稿した情報によると、AMDのZen4アーキテクチャー採用のCPUであるデスクトップ向けの『Raphael』に関しては高い確率で2022年5月に開催されるCOMPUTEX2022にて発表が行われ、2022年Q3(7月から9月)までに発売がされるとの事です。また、同時にマザーボードとしてはハイエンドモデルであるX670とミドルレンジのB650が導入される予定になっています。一方で、エントリーモデルにあたるA620に関しては情報は出ておらず、登場しない確率が高いとも述べられています。

CPU内蔵GPUが搭載。ただし、Compute Unitは最大2基程度で画面出力のためだけ

AMDのデスクトップ向けCPUではモバイル向けCPUをデスクトップ向けに転用したモデル以外では内蔵GPUはずっと非搭載と言う状況でした。しかし、AMDが導入するZen4『Rapahel』からは内蔵GPUを搭載する見込みになっています。ただし、内蔵GPUの性能はモバイル向けCPUのように8基のCompute Unitを搭載するようなレベルには無く、性能自体は画面出力が出来る最低限レベルでしか搭載されないと見られています。そのため、Compute Unitの数としては多くて2基、少ない場合1基になる見込みです。

AMDとしては今後、Intelが主導権を握っている法人用途などで採用がされている2コアや4コアCPU向けのマーケットに本格的に参入しシェアを奪い取ろうと考えているかもしれません。特にコア数が少ないPentiumやCeleron、Core i3などをターゲットにAMDお得意の多コア化でシェア拡大を狙っているのかもしれません。

CPU側はDDR4とDDR5、PCIe5.0に対応している模様。X670はMini-ITXへの対応不可

COMPUTEX2022にてZen4『Raphael』が発表されますが、同時に対応するマザーボードであるX670とB650も発表される予定となっていますが、この2つのマザーボードに関する情報も出現しています。

まず、CPU側としてはDDR4やDDR5、そしてPCIe 5.0に対応しているとの事です。ただし、マザーボード側でDDR4に対応するモデルがリリースされる可能性は少ないと見られています。また、PCIe 5.0に関しては、Intelと同じようにCPUと直接接続するPCIeレーンではPCIe 5.0まで対応するものの、マザーボード側のPCHはは最大PCIe 4.0までにしか対応していないようです。

個別のマザーボードの話では、X670に関してはB650の倍以上のレーン数を持ち、詳細は不明なもののB650を上回る多くの機能が提供される見込みとの事です。しかし、多機能であるがために発熱面などで小型化が難しくMini-ITXフォームファクタなどにX670が対応する事は困難になると見られています。

CES2022では少しだけ情報が公開される模様

AMD to reveal some details on Zen4 architecture at CES 2022 – VideoCardz.com

AMDのCTO Mark Papermaster氏へのインタビューによると、2022年に開催されるCES2022ではRDNA2を搭載するRyzen 6000シリーズや3D V-Cacheを搭載するRyzenなどが主な発表内容になる見込みですが、Zen4アーキテクチャーに関する話も少しだけ公開されるとの事です。

 

Zen4アーキテクチャーを採用するRyzenは2022年秋以降、遅ければ2023年初旬に発売されるという話が有力でしたが、もし今回出現した話が本当であればかなり早まったと言えそうです。IntelがAlder Lake-Sをリリースし、順調に売り上げを伸ばしている事から、AMDとしては投入時期を促進した可能性がありそうです。Intelでは2022年末頃までにAlder Lake-Sの後継モデルであるRaptor Lake-Sはリリース予定ですが、このモデルはマイナーチェンジ版になると言われているため、Zen4 Ryzenの出来次第では性能面での大きくリードできるかもしれません。

その後にはIntelがMeteor Lakeをリリース予定のためまた塗り替えられるでしょうけど、次々と新商品が投入されてきて面白くなっては来ていますね。

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