先日、JR西日本の路線に3日間乗り放題の「どこでもきっぷ」を使い、福岡から中国・関西・北陸地方をかけ足ツアーしてきました。
JR西日本路線には北陸地方まで含まれており、それを利用し福井でカニを食べようという話に。
前後の旅程などいろいろ調べてみた結果、私達が選んだのは福井駅前にある「らでん」というお店。
食べたのはもちろん福井の名物・越前ガニ……ではなく、セイコガニがたっぷり食べられるせいこ丼御膳。
カニたっぷりの御膳が(越前ガニに比べると)かなりリーズナブルにいただけて、非常に美味でした!
セイコガニとは?
オスのズワイガニである越前ガニに対し、セイコガニはメスのズワイガニ。
他の地域では、セコガニ、香箱ガニと呼ぶこともあるようです。
越前ガニは1杯15,000〜20,000円程度するのに対し、セイコガニは1/3程度の大きさながら価格は2,000〜4,000円程度と比較的手頃。
↓写真下が越前ガニ、上はメスとのことなのでおそらくセイコガニ
今日はがちな越前ガニいただいたのでありがたくいただきます。むちゃおいしそう!この雌もでかいけど雄がハンパない。今日は雄のみいただきます。 pic.twitter.com/7jAVzOJ7Wr
— たっくん@天然さんかも? (@Takutora) December 12, 2021
セイコガニの特徴は内子(未成熟な卵)と外子(産卵直前の成熟した卵)で、その濃厚な味わいと食感で地元・福井の人も好んで食べるとのこと。
ただ、セイコガニの漁期は資源保護のため11月6日〜12月末までと越前ガニより短く設定されており、なかなか食べられないらしい。
(出典:
・越前ガニの相場とオス・メスの美味しさの違い | 越前ガニを味わうならみくに隠居処へ
・ほやほや福井
・せいこがに|lineup|越前かに成前 | おいしいかに「越前ガニ」を福井県から通販・販売!)
この短いセイコガニ漁解禁の期間に今回の旅日程がぴったりハマってる……!というわけで、セイコガニを食べに行くことにしたのでした。
福井駅到着、徒歩1分でカニ料理店「らでん」へ
どこでもきっぷを使って博多から新大阪まで新幹線、そこから特急サンダーバードに乗り換えて福井駅に到着。
福井駅と言えば、やはりこの恐竜のオブジェを撮っておかなければ。
時間があれば恐竜博物館やら何やら行きたかったけど、それはまた今度……!
恐竜のいる福井駅西口を出てから左側に徒歩1分ほど、あっという間に「らでん」に到着。
この時期だけ食べられるせいこ丼御膳は4,800円。それなりの値段ですが、越前ガニと比べると格段にリーズナブル。要予約。
(ちなみに撮影したのは11月29日)
格調高い陶器の並ぶカウンター席に通されました。奥にはテーブル席も。
セイコガニの身、味噌(内子、外子)たっぷりのせいこ丼御膳
これがせいこ丼御膳……!2つ並んだカニの殻が迫力満点。
セイコガニのむき身、ほぐし身、それに内子と外子がごはんの上にこれでもかと盛られています。すごいビジュアルだ。
2人分4杯のセイコガニの殻を積んでみました。めっちゃ見てる。
カニ身にはカニらしい甘みと風味があふれていて、言わずもがなうまい。
カニ味噌の絡んだ内子は濃厚な旨味が詰まっていて、セイコガニを食べる醍醐味はここにあると言ってもいいほど。最高。
外子はプチプチとした食感が楽しく、カニ酢につけたり身や内子と一緒に食べるのがいい。
お店の方には「カニ酢をかけてお召し上がりください」と言われますが、個人的には酢をかけずに適宜カニ酢に自分でつけてから食べるのがおすすめ。
酢につけるとどうしても酢の味が強くなってしまうんですが(もちろんそれでもうまいけど)、何もつけずに各部位だけで食べるとカニ本来の風味がより感じられる気がするんですよね。
気分でカニ酢につけたり、つけなかったりして両方味わうのが楽しい。
ご飯の量はそれほど多くないので、あっという間になくなってしまいました。
名残惜しいので、各部位を少しづつ残して別れを惜しんでいる図。
いやー、ほんとにおいしかったです。セイコガニ最高。
最後にひとこと
福井県内・福井市内を探せば他にもカニの名店は多数あると思いますが、福井駅近で探すなら「らでん」は間違いなく最高のお店だと思います。
越前がには11月8日から3月末まで、せいこがには11月8日から12月末までと限られた期間にはなるようですが(年にもよるかもなのでお店に要確認)、タイミングが合えばぜひ食してみてください!