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オニコツノアリの飼育
飼育中のオニコツノアリ。

コツノアリ
こちらは6月に採集して飼育中のコツノアリですが、並べてみるとやっぱりオニコツノアリは巨大です。
働きアリも若干オニコツノアリの方が大きいです。

オニコツノアリとコツノアリ比較
この二種を比較するとこんな感じです。
働きアリの大きさはあまり変わらないのですが、兵隊アリと女王アリがとにかく大きいのです。

オニコツノアリ
その違いは大きさだけではなく、飼育してみるとオニコツノアリは、コツノアリより圧倒的に飼いやすいです。
おそらくその理由は、活動力の高さの違いによるものだと思います。
働きアリの大きさは、どちらも1mmほどとほとんど同じなのですが、オニコツノアリの方が歩くのが早くて、遠出をして食料を探します。
アリは種類によって活動力に違いがあります。
例えば飼育中のコロニーを、別のケースに引っ越しをさせたい場合、多くのアリたちはチューブで連結して、古巣の通気を良くすれば、すぐに新居に引っ越しをさせることができます。
しかし、活動力の低いアリは、この方法だと移動せずにその場で乾燥して死んでしまったりします。
例えばウロコアリなど、動きが鈍い小型種は活動力が低いです。
これら活動力の低いアリたちは、飼育をするときも、餌場を連結しただけだと餌場から巣に戻れず死んでしまうことがあるのです。
そのため、ウロコアリなどを飼育する場合も、餌場を連結するよりも、苔テラリウムのような巣と餌場が一体型が適しているのです。
コツノアリもこのタイプなので、超小型種用に制作した一体型蟻マシーンで飼育をしています。
小型種が全て活動力が低いわけではなく、乾燥に強く行列を作るようなヒメアリは活動力が高いです。

話が長くなってしまいましたが、オニコツノアリはコツノアリよりも活発で活動的で、石膏巣+乾燥させた餌場で全く問題なく飼育ができています。

オニコツノアリの飼育
女王アリに食料を与える働きアリ。
すごい対格差ですね。

オニコツノアリの飼育
大きな兵隊アリ。
オニコツノアリの巨大兵隊アリは、腹部に蜜などを貯蔵します。

オニコツノアリ
たくさん蜜を蓄えるとキラキラして美しいです。