<p>アフリカに寄付の衣料品、大量廃棄されてるって知ってた? 学生と企業がタッグを組んで企画展(47NEWS) – Yahoo!ニュース</p><p>【読まれています】 アフリカに寄付の衣料品、大量廃棄されてるって知ってた? 学生と企業がタッグを組んで企画展 #Yahooニュース</p><p>大きな袋に詰め込まれたおびただしい数の古着。廃棄場で山積みにされ、野ざらしになった衣料品―。写真や映像で映し出される「不都合な真実」が、訪れた人に鋭く問いかける。アフリカに寄付された衣料品が現地で</p><p>【写真】「ありがたいが、気持ち悪い」郵便受けにある日突然現金 大阪で次々発見 ▽生まれ変わって 会場に足を踏み入れると、赤やピンク、青や緑など色鮮やかに染められたシャツやズボンが並んでいた。模様や色の混ざり合った横幅約5メートルのタペストリーが天井から垂れ下がり、空間を明るくしている。 いずれの作品も、アパレルの廃棄素材や古着を裁断したりつなぎ合わせたりしてリメークしたものだ。手がけているのはガーナ人の芸術家セル・コフィガさん(32)。廃棄衣料が放置された現地のスラム街を自ら歩いて材料を選び、個性的なデザインを施して作品に生まれ変わらせる。まるで魔法だ。 会場では、現地の写真やドキュメンタリー映像も紹介。ガーナの首都アクラの市場に大量に流入した衣料品が安く売買されたり、郊外の埋設場で燃やして廃棄されたりする様子が映し出されている。 ▽善意があだに 展示会は、ファッションを学ぶ学生や環境に配慮した製品のセレクト雑貨店「エシカルコンビニ」(東京)、アフリカ事業開発企業「スカイヤー」(東京)が共同で主催。スカイヤーの原ゆかり代表が、アフリカの起業家や職人たちと事業に取り組む中でコフィガさんの作品に出会い、日本での展示会につなげた。 原さんによると、日本や欧米などからアフリカに届く古着は年間20億着と言われるが、カビや破損、気候や生活習慣に合わないといった理由から捨てられる服も多いという。原さんは「善意の寄付が、ゴミの押し付けになってしまうことがある。寄付する際、その服は自分がもらったとしてもうれしいものか、その寄付がどんなルートで誰の手に渡るのか、一度立ち止まって考えるきっかけになれば」と語る。 古着の過剰流入がもたらす問題は、環境面にとどまらないという。アフリカの伝統的な生産技法の衰退や、新たなファッションブランドの成長の阻害も引き起こしていると原さんは指摘する。 安価な衣類を次々と消費する「ファストファッション」の広がりは、商品化の過程で余った布地や未使用の衣料品、行き場のない古着を大量に生み出し、環境に負荷を与えている。 フィンランドのアールト大などの研究チームが2020年に発表した論文によると、衣料品の生産量は世界全体で2000年からほぼ倍増し、年間9200万トンの衣料廃棄が発生している。研究チームは「ファストファッションのビジネスモデルを根本的に変え、スローファッションへ早急に移行する必要がある」と警鐘を鳴らす。 前へ</p>