パン・パシフィック・インターナショナルホールディングスは12月27日、日本アセットマーケティングに対する公開買い付けを開始すると発表した。買い付け期間は12月28日から2022年2月15日。買い付け金額は1株164円。 PPIHは、東京証券取引所マザーズ市場に上場している日本アセットマーケティング株式4億9821万3547株(所有割合69.90%)を直接所有するとともに、同社の完全子会社であり、日本アセットマーケティングの第2位株主であるエルエヌが所有する1億3600万株(所有割合19.08%)の間接所有分と併せて、日本アセットマーケティング株式6億3421万3547株(所有割合88.98%)を所有し、連結子会社としている。 今回PPIHは、日本アセットマーケティング株式の全て(公開買付者、エルエヌが所有する対象者株式、対象者が所有する自己株式を除く)を取得し、日本アセットマーケティングを非公開化することを目的とする取引の一環として、公開買い付けを実施する。 PPIHは、重複部門の共通化などを通じてより強固な連携関係を構築するため、日本アセットマーケティングが上場を維持している状態では実現困難だと考え、日本アセットマーケティングを非公開化することを図る。非公開化により、上場企業の独立性を保つために難しかったタイムリーな情報共有や、グループ全体の投下資本効率の改善、迅速かつ柔軟性の高い意思決定の実現などを目指すという。 日本アセットマーケティングは、1999年9月に、不動産のオークション事業を目的として、アイディユーコム・ドットコムを設立以降、2000年2月にアイディーユーへ商号を変更し、2004年3月に東京証券取引所マザーズ市場に上場した。その後、2010年7月にジアース、2013年7月に日本アセットマーケティングに商号を変更した。 2013年3月1日付で、PPIHとその子会社であるエルエヌとの間で資本業務提携契約を締結。資本業務提携に基づく第三者割当増資を行ったことなどから、PPIHグループが日本アセットマーケティング株式の49.20%を保有、その後も株式分割、第三者割当増資の引き受けなどから、PPIHグループの株式保有割合は88.98%となっている。 日本アセットマーケティングは、主にグループをテナントとするテナント賃貸事業や不動産管理事業等の事業活動、商業施設の建物を中心とした優良物件の取得などを行っている。
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