今から150年ほど前に日本に伝わったイギリスの鉄道は、
日本において、海外とは異なる独自の進化を辿ってきました。
より速く、より遠くへ・・・。
人々は時代の流れと共に、より安全・快適な旅を求めるようになり、
速さだけではなく安全性も鉄道に欠かせない要素となってゆきます。
鉄道敷設から80年ほど経った昭和30年代に入ると、
自動車の急速な発達とともに、アメリカだけでなく日本でも
鉄道は時代遅れの産物と言われるようになりました。
その後、「新幹線開発は世界の3バカ」 とまで言われてしまいます。
多くの人から 「税金の無駄使い」 と非難されました。
しかし、極東の小さな島国に誕生した新幹線は、
その後、世界の価値観をひっくり返しました。
航空機産業こそがこれからの自国をけん引すると考えていた国々も多いなか、
世界中に大きな衝撃が走りました。
そして、飛行機や自動車に重きを置いていたヨーロッパや中国でも
鉄道の重要性を再認識して現在に至ります。
オバマ大統領さえも、環境と効率から鉄道の是非を再検討する世論を受けて
高速鉄道に興味を持たざるを得ない状況です。
世界中が速さや効率・利便性を競い自動車や飛行機に傾倒してゆくなか、
日本ではそれらを満たしたうえでの安全性や快適さといった、
すでに次世代の要素を念頭に置いて開発されてきました。
今回の動画では、日本の鉄道に実際に乗車しながら
イギリスからジョン・デイビットさんが日本の鉄道について
JRの職員さんにインタビューを交えながら解説しています。
正確な運行をしていることで有名な日本の鉄道について、
自国の鉄道と比べたりする海外のコメントが寄せられていました。