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イランの核協議は本日第8ラウンドの協議がウイーンで開始されましたが、イラン及びイスラエルからは、お互いに相手を非難し、攻撃も辞さないとのトーンの発言が目立っています。
この点に関し、jerusalem post netはイスラエル外相のyair lapidが、27日クネセット(イスラエル議会)の外交安全保障員会で、イスラエルはあくまでも同盟国と共に戦うことを望んでいるが、必要が生じたら単独でイランを攻撃することもためらわないと語ったと報じています。
イスラエル外相は、イランは核協議から、国際社会の制裁を廃止すること以外には関心がなく、偽の宣伝をまき散らしているが、イスラエルはイランが核開発を進めているとの確実な証拠を入手しており、その一部は同盟国に提供しているとした。
また2015年の核合意はイランの核開発を阻止するものではなく、同合意への復帰には反対であるとした由。
外相はまたこのイスラエルの立場は間違いないように明確に同盟国(米国)に伝達しているとしたが、記事は更に外相は米の他、ロシア、仏、英も訪問し協議しているとしています
Israel will act alone on Iran, Yair Lapid warns as Vienna talks resume – The Jerusalem Post (jpost.com)

確か先日イスラエルのモサド長官が訪米し、国務、国防長官その他情報長官等米政府首脳部と協議をしたが、バイデンとは会談はなかった模様で、下衆の勘ぐりかもしれないが、米とイスラエルの間で対イラン政策で微妙な差があるように思われます。
要するにイスラエルが、イランの開発が進まないうちに、武力行使も含めて強硬な政策を検討すべきで、2015年合意への復帰(トランプが脱退した)は認められないとしているのに対して、オバマ政権時代同合意にかかわったバイデンとしては、より柔軟な対応を求めているのではないかと言う気がします。
それがこのようなイスラエル外相の含みのある〈棘のある?)発言になったかと思われ、どうやら新年の国際音大の一つの重要問題はイラン核協議とこれに対するイスラエル、米の対応かと言う気がします