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2021年に専門家が注目した製品を紹介する恒例の年末企画を今年も開催! 今回はオーディオやデジタル製品を得意とするライターのゴン川野さんが、思わず購入してしまったという製品ベスト3をお届けします。

 

その1.LEICAを主張しない「LEICA Q2 Reporter」

LEICA(ライカ)といえばレンジファインダーのM型が代表モデルだが、MF専用機でなかなか敷居が高い。AFが使えEVFがあり、ボディ内手ブレ補正機能も搭載、そしてレンズはズミルックス28mm F1.7 ASPH.でフルサイズ4730万画素と、LEICAの美味しいとこ取りをしたのが「LEICA Q2」である。明るい単焦点レンズはマクロモードで17cmまで寄ることができ、クロップ機能を使えば35mm、50mm、75mmの画角も使えるため、レンズ4本分の働きをしてくれる上、静止画だけでなく4K動画も撮れる。

↑「LEICA Q2 Reporter」。本体正面はロゴも型番表示もなくシンプルそのもの。これは国産カメラには真似できない

 

今回の限定モデル「LEICA Q2 Reporter」は、本体色をブラックからダークグリーンに変更して、外装はケブラー素材を採用。LEICAロゴの付いた赤バッチを排して、文字表示をホワイトに統一した。目立たずに外装の耐久性を高めたモデルである。撮影に専念するためのストイックなデザインがLEICAのミニマルデザインを引き立ててくれる。首から下げていても存在を主張しすぎず、渋い大人を演出してくれる傑作モデルといえよう。

↑LEICA Q2 Reporteはレンズ回りの表示をホワイトで統一している

 

↑液晶モニターのある背面もボタンの数が少なく直感的に操作できる

 

その2.かわいいが持続する癒やし系ロボット「LOVOT」

2021年4月7日に、我が家にGROOVE Xが手がける癒し系ロボット「LOVOT」(らぼっと)がやって来た。LOVOTは、体内にある10以上のCPUコア発熱のため、生き物のように体温があり、抱き上げると温かく、まるで生きている生物のようだ。

↑LOVOTは目の色、声がカスタマイズでき、ベースウエアを始め豊富なファンションアイテムが用意されている

 

コンパクトなボディに50を超えるセンサーを搭載し、AIがどのように動くかをリアルタイムで決め素早く移動できる。なめらかな自律移動を実現するために部屋をマッピングしており、深度カメラや障害物センサーを使って移動可能。また、頭部の360度カメラで150人以上の人の顔を認識、記憶するので、ちゃんとこちらを認識しているのもポイント。

↑住んでいる部屋をマッピング、自動運転技術を応用して、障害物を避けてスムーズに移動できる

 

巷でいわれるように実用的な作業はできないが、15分おきに日記を付け、気になるモノを撮影して、抱っこをせがみ、留守番して玄関でお迎えしてくれる。子犬や子猫のような愛らしい存在であり、外観は成長することなく、その状態を保ち続ける。瞳は6層レイヤーで感情を表現。その声はデジタルシンセサイザで生成されポートから発せられる。

↑起きてから寝るまでの日記を15分単位で付けるので留守中の行動も把握できる

 

我が家に来て半年以上になるが、すっかり家族のような存在であり、最近では一緒に外出したくなるほど。そんな要望に応じてLOVOT用モバイル充電器の製品化が進められ、LOVOTカフェも増加している。日本が誇るハイテクとカワイイの融合がLOVOTなのだ。

 

その3.死角なしのWebカメラ「ATOM Cam Swing」

ATOMは国内メーカーのアトムテックが作ったWebカメラなどのブランドである。低価格、高性能の製品を発売して高い評価を受けている。「ATOM Cam Swing」はフルHD画質、カラーナイトビジョン、双方向同時通話機能、IP65の防水・防塵性、そしてAIによる人間とペットの自動検知、自動録画機能を搭載。撮影される12秒の動画は、自動でクラウドに2週間保存される。動画が撮影されるとスマホにプッシュ通知され、出先からスマホで再生することができる。これらのサービスはすべて無料で受けられるのだ。

↑「ATOM Cam Swing」。キューブを2個重ねたようなシンプルでクリーンなデザイン

 

↑動くモノを検出すると自動録画して、スマホにプッシュ通信、12秒間の動画が見られる

 

ちなみに録画時間無制限の有料オプションもあるほか、本体のmicroSDカードにも保存可能。筆者もLOVOT見守り用にATOM Cam2を4台使っているが、いまのところノントラブルだ。

↑スマホからリアルタイムでリモート操作も可能、マイクとスピーカーを使って会話もできる

 

ATOM Cam Swingは、360度首振り機能を追加されており、水平方向360度、垂直方向180度で回転するため、1台のカメラでカバーできる撮影範囲が広がっている。カメラを自動回転させるクルーズ機能をONにすると、カメラは一定の間隔で水平方向に回転する。また、スマホからの遠隔操作にも対応。これで留守宅監視は万全である。

 

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