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レアル・マドリーの久保建英が東京五輪で大活躍し、スペインだけでなくイタリアのメディアも注目している。7月29日、移籍情報サイト『calciomercato.com』は「クボがメッシをしている」と報じた。

 久保はグループステージの3試合すべてでネットを揺らし、決勝トーナメント進出に貢献。五輪本大会のグループステージ全試合で得点を挙げたのは、日本人として初の快挙だ。

 calciomercato.comは、10歳でバルセロナの下部組織「ラ・マシア」に入団し、未成年選手獲得の規則違犯でクラブが処分されたことにより日本に帰国し、4年後にバルサの宿敵マドリーへの移籍でスペインに戻った経緯を紹介し、「彼のスポーツの歴史は映画にするにふさわしい」と伝えた。

 さらに、同メディアは「彼は『日本のメッシ』の愛称で育った」と、リオネル・メッシと比較される存在だとし、五輪での活躍は「部分的に“レオ陛下”を想起させた」と続けている。
 
「子どものような顔を見ると、マンガから出てきたみたいだが、足元にボールを持つと素晴らしい。モダンでテクニカル、速くて読みがインテリジェントな選手だ。日本は決勝までにニュージーランド、さらに優勝候補スペインとコートジボワールの勝者と対戦する。だが、このクボがいれば、どんなことも起こり得る」

 五輪での活躍に、スペイン・メディアでは、マドリーが久保を残留させるべきかが話題となった。calciomercato.comは、「スペインではミランのうわさがあった」と報じている。

「確かなのは、この五輪が終わったら、代理人が忙しくなるということだ。本人が夢見るメダルと同じ黄金の選手の今後を、代理人は見つけなければいけない」

 すでに大きな注目を集める久保だが、五輪でこのまま活躍を続ければ、その去就はさらに大きく取り上げられるだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部【五輪代表PHOTO】脅威の3戦連発弾!チームに勢いもたらす先制点を決めた久保建英!