もっと詳しく

 天皇皇后両陛下が新年にあたり、国民に向けたビデオメッセージを寄せられました。

 「今一度、私たち皆が、これまでの経験に学び、感染症の対策のための努力を続けつつ、人と人とのつながりを一層大切にしながら、痛みを分かち合い、支え合って、この困難な状況を乗り越えていくことを心から願っています」

 「今年が、皆様にとって少しでも穏やかで、実り豊かな年となりますよう、心からお祈りしております」

 新型コロナの感染拡大で去年に引き続き新年の一般参賀も中止となるなか、両陛下は国民に向けてビデオメッセージを寄せられました。陛下はおことばの中で、オミクロン株の脅威など現状に触れながら、感染者や医療従事者、仕事を失うなどして困難な状況にある人々のことを案じられました。

 また、去年発生から10年を迎えた東日本大震災については、「一歩一歩復興が進んできていますが、その一方で、多くの方々が、困難な状況の中で今なお苦労を重ねておられることを案じています」とし、台風や大雨の被害も案じた上で「これからも被災地の方々に心を寄せていきたいと思います」と述べられました。