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“ホラー”の季節といえば一般的に夏ですが、冬にこたつでするホラーゲームもオツなもの。そこで本稿では、あえて今プレイしたいホラーゲームを3つ選んでみました。怖いのが好きな方も苦手な方も、年末年始はホラーゲーム三昧で過ごしてみませんか?

純和風の“じっとり”とした怖さを…『零 ~濡鴉ノ巫女~』(Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/PC)

「射影機(しゃえいき)」というカメラを使って実体のない幽霊達と戦う和風ホラーアドベンチャーゲーム『零 ~ZERO~』シリーズ。PS2から始まった本シリーズも、今では20年以上続くロングセラー。シリーズの人気はゲームの枠を超え、小説や映画、遊園地のアトラクションにもなりました。

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2021年10月28日発売『零 ~濡鴉ノ巫女~』プロモーションビデオ

そして『零 ~濡鴉ノ巫女~』は、2014年にWii U向けに発売されたシリーズ5作目のリマスター版。Switch、PS4、Xbox Series X|Sなど、ほとんど全ての現行機でプレイすることができます。これから『零 ~ZERO~』シリーズをはじめてみたい、という方にはこのプレイしやすさは嬉しいですね。

『零 ~ZERO~』シリーズでは、「カメラで幽霊を撮影していく和風ホラー」というシリーズを通したコンセプトの他、作品ごとに恐怖のコンセプトが設定されています。本作のコンセプトは「濡れる恐怖」。夜の森の中、濡れた肌に衣服がべったりとまとわりつく…そんなじんわりとした恐怖感がゲーム全体に漂っています。また、濡れることによって怨霊に見つかりやすくなる、受けるダメージが大きくなるなど、システム面のデメリットもあり…「濡れても死ぬわけじゃないけど、できるなら濡れたくない」という誰もが持っている心理を上手くゲームに組み込んでいます。

『零 ~ZERO~』シリーズは、時に登場キャラクター(特に美少女)のCGモデルのクオリティの高さでも話題になります。本作では、さらにその美少女たちが濡れた色っぽい姿を見ることもできます。しかしご注意を。前述の通り、濡れているということは、怨霊に見つかりやすくなっているのですから…。

ホラーゲームの金字塔『SIREN』(PS2/PS3)

次にご紹介したいのが、ホラーゲームの歴史に燦然と輝く名作中の名作、『SIREN』。日本の寒村を舞台に、鳴り響くサイレン、随所を流れる赤い水、そして徘徊する不死の怪物・屍人…と、プレイヤーの生理的嫌悪感を掻き立てる要素をこれでもか、と詰め込んだホラーアクションアドベンチャーです。

特筆したいのが、「どうあがいても、絶望。」という同作のキャッチコピーに代表される難易度。実は、ホラーゲームの難易度調整は非常に難しいといわれており、敵が弱すぎると十分な恐怖を与えられないのはもちろん、強すぎる場合も死んでリトライを繰り返すいわゆる“死に覚えゲー”となってしまい、怖さに慣れてしまいます。

同作では、敵として出現する怪物・屍人に十分な攻撃力と不死身のタフネスを与えつつ、主人公側に“視界ジャック”能力を与えることでこの問題を解決。“視界ジャック”能力を使うことで、近くにいる屍人の位置やその死角となる場所を知ることができるのです。

これにより、闇雲に進もうとすればすぐに追いつかれ殺されてしまうが、敵の視界を意識し、潜り抜けることでクリアできる絶妙な難易度を実現。さらに、怪物側の視点から追い詰められる主人公の姿を見ることも恐怖の演出に一役買っています。

また同作の主人公・須田恭也役を演じた俳優の篠田光亮さんは、「【ついにスタート】SDK本人が本気でSIRENのクリアを目指してみた!!!【初回】」という動画を投稿しています。

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【ついにスタート】SDK本人が本気でSIRENのクリアを目指してみた!!!【初回】

同作は当時としては珍しく、モーションキャプチャーを活用、俳優の演技を取り込むことで人間のリアルな動きを再現しています。そのご本人がプレイする動画とあって、再現度(?)は抜群です。

ちなみに同作のディレクターは『サイレントヒル』シリーズでも知られる外山圭一郎氏。その外山氏が手掛けた新作ホラーゲーム『野狗子: Slitterhead』のPVが先日発表され、ホラーゲームファンの間で話題となっているようです。発売が待ち遠しいですね!

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JP 検索 アバターの画像 野狗子: Slitterhead – Teaser Trailer – TGA 2021