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ことし最初の取り引きとなった3日のニューヨーク株式市場は、景気の先行きへの期待感からダウ平均株価が値上がりし、最高値を更新しました。

3日のニューヨーク株式市場、ダウ平均株価の終値は、去年の年末に比べて(2021)246ドル76セント高い、3万6585ドル6セントと12月29日につけた最高値を更新しました。

取り引き開始直後は売り買いが交錯する展開でしたが、その後、景気の先行きへの期待感から買い注文が上回りました。

中でも、IT大手アップルの株価は上昇し、時価総額が、一時、初めて3兆ドル、日本円にしておよそ340兆円を超えました。

一方、ニューヨーク債券市場では、新たな変異ウイルス、オミクロン株の感染拡大の影響で記録的なインフレが長期化するのではないかという懸念などを背景にアメリカ国債が売られ、長期金利がおよそ1か月ぶりに1.6%台に上昇しました。

市場関係者は、「ことしの経済を見通す上で市場の関心は中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会のインフレへの対応に集まっていて、当面は、5日に発表が予定されている12月の会合の議事録の内容が注目されている」と話しています。