2019年配信のPC版『ゴーストリコン ブレイクポイント(Ghost Recon Breakpoint)』のグラフィック設定のフレームレートを各項目毎に計測し、画像とグラフでどれ位違いがあるのかを見ていきます。
設定&使用PC
計測時の設定
フレームレート計測時の設定は全て最高設定に設定し、各項目毎に設定を変えながら計測しグラフ化して%表示しています。
グラフはバーの長い方が短い方よりもフレームレートの数値が高くなります。フレームレートの影響度を最大☆三つで表示しています。
また、今回から比較しやすいようにGIF画像も載せています。
使用PC
OS : Windows10 Pro 64bit
CPU : i7 8700K 定格
メモリ : 16GB 3,600Mhz
GPU : GTX 1080 Ti 11GB
ストレージ : SSD
設定項目(☆★が多いとフレームレートへの影響大)
テンポラルインジェクション ☆☆☆
テンポラルインジェクションとは?
膨大なフレームサンプルからフレームレートと高解像度を維持した映像を作る技術のようです。
おそらく、オンにすると解像度が落ちたような荒さになるのでアップコンバート技術の一つだと思われます。
オンにするとフレームレートは劇的に改善されますが、全体的に少し解像度が下がり遠方になるほどテクスチャが荒くなります。
設定項目の中では一番最後に設定した方が良さそうな項目だと思います。
比較画像
比較GIF
グラフ
アンチエイリアス ☆☆
アンチエイリアスとは?
オブジェクト等のジャギーを目立たなくする設定です。
フレームレートへの影響は中程度で、オンにするとジャギーは目立たなくなりますが全体的にメリハリの少ない映像になります。
オフにするとジャギーは目立ちますが、メリハリのある映像になります。
比較画像
比較GIF
グラフ
鮮鋭化 ☆
鮮鋭化とは?
テクスチャの鮮明度を変える設定です。
フレームレートへの影響は小さく、数値を上げるとテクスチャの解像度が上がり綺麗な映像になります。
テクスチャの品質で比較GIF画像を載せますが、テクスチャの品質よりもこちらの設定を上げた方がテクスチャは綺麗に表示されます。
比較画像
比較GIF
グラフ
アンビエントオクルージョン ☆☆☆
アンビエントオクルージョンとは?
オブジェクト同士に影をつけ立体感を出す設定です。
フレームレートへの影響は大きく、アルティメットとウルトラの違いは少なく、非常に高いはモヤの様な影になり、高と中は網目模様の影になり、無効だと影が生成されなくなり立体感が無くなります。
パフォーマンスと画質のバランスで選ぶならウルトラ、非常に高い、中から選択するのがが良さそうです。
比較画像
比較GIF
グラフ
詳細レベル ☆
詳細レベルとは?
オブジェクトの最大表示範囲と描写精度を変える設定です。
フレームレートへの影響は小さく、設定を下げると遠方の草木の数が減り、手前の建物ではフェンスが表示されなくなったり、細かいオブジェクトが描写が簡素化されます。
パフォーマンスと画質を両立するならウルトラか高から選択するのが良さそうです。
比較画像
比較GIF
グラフ
テクスチャの品質 ☆
テクスチャの品質とは?
テクスチャの解像度を変える設定です。
フレームレートへの影響は小さく、アルティメットと低の違いは見つかりませんでした。
また、アルティメットと低でのVRAM使用量の差は3.4GBもあるのでテクスチャの読み込みで違いがあるかと思いましたが、見える範囲での読み込み遅れなどは見られませんでした。
比較画像
比較GIF
グラフ
異方性フィルタリング ☆
異方性フィルタリングとは?
ある角度や遠方のテクスチャの鮮明度を変える設定です。
フレームレートへの影響は小さく、設定を下げるとフェンスの網目や塀、地面のテクスチャの鮮明度が遠方から徐々に荒くなります。
比較画像
比較GIF
グラフ
スクリーンスペース・シャドウ ☆
スクリーンスペース・シャドウとは?
細かなオブジェクトに影をつける設定です。
フレームレートへの影響は小さく、オンにした方が締まった映像になります。
基本はオンで良さそうです。
比較画像
比較GIF
グラフ
地形の品質 ☆☆
地形の品質とは?
地面や岩などのテクスチャの解像度を変える設定です。
フレームレートへの影響は中程度で、アルティメットとウルトラが違いが少なく、非常に高いで凹凸が控えめになり、高、中、低と徐々に凹凸が減り、解像度も下がります。
また、テクスチャの品質と違い、目に見えて違いが出るので地形の品質を低にして鮮明化を100にしても綺麗にはなりません。
画質とパフォーマンスを両立するなら非常に高いにする方が良さそうです。
比較画像
比較GIF
グラフ
草木の品質 ☆☆
草木の品質とは?
草の最大描写範囲と草のクオリティを変える設定です。草”木”となってますが、木の描写への影響はなく、木に生えている葉には影響があります。
フレームレートへの影響は中程度で、設定を下げると描写範囲が短くなり、草の量や草の描写が下がります。
画質とパフォーマンスを両立するなら高が良さそうです。自分は生い茂った草の中を匍匐して進むのが好きなので設定を高めにして遊んでいます。
比較画像
比較GIF
グラフ
スクリーンスペース・リフレクション ☆☆
スクリーンスペース・リフレクションとは?
水面などの反射面の解像度を変える設定です。
フレームレートへの影響は中程度で、設定を下げると反射面の解像度が下がります。
パフォーマンスと画質を両立するなら高が良さそうです。
比較画像
グラフ
太陽光の影 ☆☆
太陽光の影とは?
太陽光によって生成される影の解像度を変える設定です。
フレームレートへの影響は中程度で、アルティメットとウルトラの違いは少なく、非常に高いで解像度が下がり、高と低の描写が似ていて、中が低よりも描写が悪い結果となりました。
パフォーマンスと画質を両立するなら非常に高いにする方が良さそうです。
比較画像
比較GIF
グラフ
モーションブラー ☆
モーションブラーとは?
視点を動かした際や動く物体にブレを追加する設定です。
フレームレートへの影響は小さいです。
オンにすると視点を動かした際に敵を捕らえにくくなりますが、疾走感が出るので好みで設定するのが良さそうです。
比較画像
グラフ
ブルーム ☆
ブルームとは?
光源をにじませて眩しい表現を追加する設定です。
フレームレートへの影響は小さいです。こちらも好みで設定した方が良さそうです。
比較画像
グラフ
サブサーフェィス・スキャタリング ☆
サブサーフェィス・スキャタリングとは?
光が吸収され、拡散される光のシミュレートをする設定ですがよく理解できていません。すみません。とりあえず肌の表面は滑らかになることだけなら分かりました。
フレームレートへの影響は小さく、オンにするとキャラクターの肌が綺麗になります。
比較画像
比較GIF
グラフ
ロングレンジシャドウ ☆
ロングレンジシャドウとは?
遠方の影の描写範囲を変える設定です。
フレームレートへの影響は小さいです。見た目に関しては正直見分けがつけられませんでした。
比較画像
グラフ
霧の量 ☆☆☆
霧の量とは?
枝葉やジオメトリを通る光の筋の描写を変える設定のようです(ゲーム内説明より)。実際の霧の量は常に風で霧が動き続け見分けがつきませんでした。
フレームレートへの影響は大きく、設定を下げると霧を通る光の筋が描写されなくなります。
パフォーマンスと画質を両立するなら非常に高いを設定する方が良さそうです。
比較画像
比較GIF
グラフ
モヤのある背景のぼかし ☆
モヤのある背景のぼかしとは?
モヤ越しにみた遠方のオブジェクトにぼかしを追加する設定です。
フレームレートへの影響は小さく、正直、見分けはつきませんでした。
画質を優先するならとりあえずオンで良さそうです。
グラフ
まとめ
設定をする際は影響度の大きい『アンビエントオクルージョン』『霧の量』から設定を決めていき、フレームレートをもう少し上げる場合は『テンポラルインジェクション』をオンにした方が良さそうです。
最後までお読みいただきありがとうございました。