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ポケットモンスター』(ポケモン)シリーズの醍醐味といえば、やはり多種多様なポケモンを捕まえられること。そしてその際になくてはならないのが、「モンスターボール」。ところで皆さんは、「モンスターボール」がどのようにして誕生したのかご存知でしょうか?

今回は、そんな「モンスターボール」の誕生秘話について紹介していきます。

ある教授の研究成果から生まれたモンスターボール

「モンスターボール」は、投げ当てることでどんな大きさのポケモンでも収納することができる捕獲用のカプセル。「スーパーボール」や「ハイパーボール」などに代表される基本的なボールや、特殊な性能を持つ「クイックボール」や「ゴージャスボール」など多くの種類のボールが存在しています。

そんな「モンスターボール」ですが、実はポケモンのある習性を利用して捕獲や収納を実現させている様子。それは、弱ったポケモンが身体を縮めて狭い場所に入ろうとする…というもの。この習性を発見したのは、「タマムシシティ」にある「タマムシ大学」の「ニシノモリ教授」という人物。作中には直接登場していないものの、設定資料集などで「ポケモン学の祖」として度々言及されています。

ニシノモリ教授はある日、実験に用いていた「オコリザル」に誤った量の投薬をして弱らせてしまいました。するとオコリザルは身体を縮めて、教授の老眼鏡ケースの中に入り込んでしまったのだそう。そして、この事件をきっかけにポケモンの捕獲用カプセルの開発がスタートし、後に「シルフカンパニー」が製品化に成功したようです。

『Pokemon LEGENDS アルセウス』の登場でモンスターボールの歴史に矛盾?

その一方で、1月28日発売予定の『Pokemon LEGENDS アルセウス』の登場により、その設定に齟齬が発生してしまうかもしれません。同作は『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール・プラチナ』及びそのリメイク作品『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』の舞台である「シンオウ地方」が、かつて「ヒスイ地方」と呼ばれていた頃の物語。服装や建物から察するに、おそらく時代設定は我々の世界で言うところの江戸時代辺りだと思われます。

同地には木製の「モンスターボール」が存在しており、ポケモンの捕獲に用いられている模様。ちなみに、「ヒスイ地方」の「モンスターボール」は「ぼんぐりのみ」や「たまいし」というアイテムが原料になっているそうです。

そういえば、『ポケットモンスター 金・銀』にも、「ぼんぐり」から特別な「モンスターボール」を制作してくれる「ガンテツ」という職人がいました。なお、作中では大昔に「シンオウ地方」と「ジョウト地方」に文化的交流があったと語られているので、おそらく「ぼんぐり」によるボール作りは地方を渡って伝来したものなのでしょう。

ちなみにニシノモリ教授がポケモンの習性を発見したと言われているのが1925年頃。つまり、「モンスターボール」の概念はそれよりも前に存在していた可能性が高いのです。あるいは、その地方毎に「モンスターボール」は違った形で誕生しているのかもしれません。

その他『Pokemon LEGENDS アルセウス』では、ポケモンにまつわる新たな事実が語られる予感。今から発売日が楽しみですね!