2021年に東京に開店したカレー名店を前編・後編でお届け♡ 今回は後編! 15年間1日たりとも欠かさずにカレーを食べ続けているカレーおじさん\(^o^)/こと縫田曉言さんによるカレー愛に溢れたコラム。カレー好き女子に送る「カレーなでしこ連載」129回目!
東京でカレーが食べたい時に行きたい♡ 新カレー名店
前編・後編に分けて2021年に都内で開店した注目の新店舗を紹介しております。前編は奈良から移転した辛口カレーの名店、歌舞伎町で話題の間借りカレー、中華カレーの名店の新たな姉妹店、間借りカレーで人気となり独立した肉と油の超個性派、そして北千住の人気店が手掛ける新店舗の5つを紹介しました。詳しくは前編をご覧ください。
後編も5店舗を紹介します。それではどうぞ!
◆シーバードコロニー(銀座)
6月に銀座で開店したシーバードコロニー。シックで上品な雰囲気の中で、南インド料理にモダンインディアンのエッセンスも加えたゴージャスな料理がいただけるお店です。
ランチのミールスからして実に豪華。モダンインディアンとは、オーセンティックなインド料理に、他ジャンルの料理を掛け合わせたイノベーティブフュージョン。ランチのカレーや副菜、ドリンクなどにもその雰囲気を感じることができますが、ランチはどちらかというとよりカレーであったり南インド料理色が強いです。モダンインディアンを楽しみたい方は夜にコースを予約するのが良いでしょう。まだあまり知られていない隠れた名店です。
▲シーフードミールス
◆月と亀(森下)
個人的な話ですが、8月の僕の誕生日に森下で開店した月と亀。深い縁を感じるのですが、思い起こせば約10年前、森下で日曜昼限定の間借りカレー店としてスタートしたお店でした。間借りカレーという言葉は、当時まだなかったのですが行列店となり、僕が人気番組『マツコの知らない世界』で間借りカレーをプレゼンした時に真っ先にここを紹介したいと思ったお店です。残念ながら諸般の事情でかなわなかったですが…。
福岡に移って大人気となっていたのですが、今年森下に戻ってきました。南インド料理に和の雰囲気を調和させたオリジナル。スタートからしばらくテイクアウトメインで営業していましたが、2022年の2月頃からは店舗内でかつての名物、南インド定食を食べられるように準備中とのことでますます期待が高まります!
▲本日のスパイス丼弁当(鶏のスパイス焼&キーマ)
◆桃の実(御茶ノ水)
本郷三丁目に本店を構え、水道橋にも姉妹店があり、どちらも人気でミシュランビブグルマンも獲得した桃の実が、2店舗統合という形で激戦区お茶の水エリアに開店したのが10月のこと。水道橋のカレーライスと、本郷のスパイス料理やオリジナリティ溢れるコース、どちらも楽しめるお店となっています。加えてインド料理の外国人シェフも招聘し、タンドールも置いたことにより、他の2店舗にはなかったメニューも加わった、進化を遂げたお店となりました。
インド料理をベースに手間暇かけまくったオリジナルのチキンカレーを昼にいただくも良し。ゆっくりした時間で豪華なコースを夜に楽しむも良しです。
▲チキンカレーセット
◆東京ボンベイ神田店(小川町)
千葉県柏を代表するボンベイ。こちらの躍進がここ数年目覚ましいのですが、恵比寿で開店した東京ボンベイが好評ということもあってか、11月には激戦区神保町エリアで神田店がスタートしました。
ボンベイと言えば日本のカレーを語る上で欠かせない名店「デリー」の系譜にあるお店ですから、名物の激辛カシミールや濃厚コルマもありますし、このお店でしか食べられないオリジナルカレーもあります。トッピングも充実していてお手頃価格。開店からすぐに行列店となっており、このエリアのカレーマニアも「待ってました!」という気持ちなのでしょう。行列店ですが回転も速いので気負わずに行ってみてください。
▲トマトとニンニクのカレー+たまご、コールスローサラダ
◆HOPPERS(茅場町)
最後に紹介するのは12月に開店したばかりのお店。実はここ、押上の名店「スパイスカフェ」が手掛ける姉妹店なのです。スパイスカフェと言えばモダンインディアンのコースが有名ですが、スリランカ料理にも力を入れています。
そんなお店が手掛ける、スリランカ料理の新店舗ということで高まる期待を胸に行ってみたら、想像を上回る美味しさで感激しました。日本人に合わせて変化させたものではなく、日本人のフィルターを通して日本人に合う正統派のスリランカ料理をチョイスしたというイメージ。夜にはまだ都内でも珍しいモダンスリランカコースも楽しめる、注目の新スポットです!
▲ライス&カリー(チキン)
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紹介したいお店は他にも山ほどあるのですが、その中から特に10店舗とさせていただきました。他にも知りたいという方は僕のSNS(Instagram、Twitter)をフォローしてくださいませ。
今年も様々なお店が生まれました。しかしその反面で多くのお店が閉店を余儀なくされてしまいました。コロナ禍という飲食業界にとっては大きな苦難となる一年でしたが、年の終わりの頃になってようやくひとすじの光が見えた状況。2022年は何とかして飲食文化が新たな道を切り開けますように。僕は引き続き、毎日カレーを食べ続けていきたいと思います。