誰もがTikTok(ティックトック)の魔法のおこぼれに預かりたいと思っている。
そこでTwitter(ツイッター)は、ツイートに対するリアクションを昔ながらの引用ツイートではなく、リアクション動画を奨める新機能のテストを開始する。これは実に「un-Twitterlike(ツイッターらしくない)」選択だが、このところ同社は積極的に新サービスの実験をしていて、今はなき消滅型ツイートのFleets(フリート)も安らかに眠っていることだろう。
We want to give you more creative ways to join the conversation and express yourself on Twitter. Starting today, we’re rolling out a test on iOS that gives you the option to Quote Tweet with a reaction video (or photo) with your very own Tweet Take.
Here’s my take https://t.co/RLolp062GA pic.twitter.com/21qlYk2hh5
— Sam Haveson (@samhaves) January 6, 2022
今のところテストはiOSのみで、ユーザーは「Quote tweet with reaction(リアクションをつけて引用ツイート)」をリツイートメニューから選ぶことができる。Twitterはこうしたリアクション動画を 「Tweet Takes」と呼んでいて、埋め込まれたツイートとともに再生される。楽しい機能だが、TikTokの動画リプライの派生物であるに違いない。TechCrunchはTwitterに連絡を取り、テストが行われている範囲と、Tweet Takesが正式サービスとして提供される可能性について質問した。
Twitterによると、テストはiOSユーザーの少人数のグループでのみ行っていて、フィードバックを見て今後の方針を決めるという。会社は、ユーザーに「もっとクリエイティブな形で自分を表現」して欲しいと言っている。これは同社の最近のテスト的な雰囲気とも一致している。
2021年12月、Instagram(インスタグラム)はTikTok風リプライ動画の独自バージョンとして、リールを使ってコメントする仕組みを追加した。リプライ動画によっていかにTikTokがインタラクティブでライブ感のあるものになっているかを考えれば、Instagramが自社のTikTokクローンにそのためのオプションを統合することは理に適っている。Twitterにとってはそこまで意味はないかもしれないが、これまでの何も変えずに何年も放置してうまくいくことを願うだけの戦略よりも「反応をみて考える」製品アプローチのほうがずっとよいと我々は思う。
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画像クレジット:Twitter
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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nob Takahashi / facebook)