サウディのヒズボッラーに対する敵意は前からのことですが、アラビア語メディアはサウディが6日、ヒズボッラーがアラブ主義に対する攻撃を行っていて、サウディや湾岸諸国のみならずアラブ諸国に対する脅威となっていると厳しく非難したと報じています。
特に詳しいal qods al arabi netの記事の要点は次の通りで、最近のサウディの公然たるヒズボッラーに対する敵意はそのhothy軍に対するミサイル及びドローン面での協力に対する反発が直接の原因かと思われますが、このところスレイマーニ暗殺2周年でイラン対アラブや欧米の対立が深刻化していること、さらにイランとイスラエル、アラブ諸国の核協議を巡る対立、また若干逆の話だが、数日前にイラン消息筋がサウディとの国交再開に積極的であると発言したとかの報道もあったやで、もう少し複雑な背景もありそうで、本当のところは不明なるもとりあえず
因みにイランがヒズボッラ―に多数のミサイル等を供与していることは周知の事実だが、米やサウデイ等はキリスト教徒が主体であったレバノン国軍に武器供与を行ってきており、今後さウディがヒズボッラーと全面的に対決することとなれば、レバノンはまた内戦の危険を抱えることとなろう
・サウディの駐レバノン大使(もっともサウディはレバノンとの国交を断絶していて、大使はレバノンには駐留していない模様)は6日、プレスステートメントで、ヒズボッラーの地域政策及びその軍事的発言が、サウディや湾岸諸国のみならず、アラブ諸国の安全に脅威を与えていると非難した。
同大使は更に、ヒズボッラーの言動はアラブ主義(要するにイランの手先で、反アラブということか?)に対する攻撃であるとして、これを激しく攻撃した
・大使は更に、レバノンが将来、(ヒズボッラーのような)外部のテロ集団に利用され、アラブ諸国間の戦いの舞台にならないことを希望すとした由
・この発言の2週間前の12月26日には、サウディ政府は、ヒズボッラーやイランがサナア空港から弾道ミサイルやドローンの専門家を送り込んだが、彼等はhothy軍に対して、これらの飛翔体の組み立てや爆装を指導し、更にサウディに対する攻撃の指導、支援をしたとして非難している
السعودية تتهم حزب الله بتهديد الأمن القومي للدول العربية.. والأخير: ردنا سيكون “حاسماً” | القدس العربي (alquds.co.uk)