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スキーノルディック複合のワールドカップ個人の第10戦がイタリアで行われ、エースの渡部暁斗選手は後半のクロスカントリーで粘りの滑りを見せて、今シーズン最高の6位でフィニッシュしました。

ノルディック複合のワールドカップ個人の第10戦は9日にイタリアで行われ、日本勢は6人が出場しました。

このうちエースの渡部選手はヒルサイズ106メートルのノーマルヒルで行われた前半のジャンプで99メートルをマークし、K点を超えたものの12位にとどまりました。

後半の10キロのクロスカントリーではトップと46秒差でスタートしました。

スタートから出遅れた渡部選手は5キロの折り返し地点まで順位を下げ、16位となります。

それでも残り1キロ余りとなったところで、前の集団との距離を一気に詰めました。

終盤で粘りの滑りを見せた渡部選手は、スタート時のトップとのタイム差を30秒以上も縮めて、今シーズン最高の6位でフィニッシュしました。

ここまでのワールドカップでは得意のジャンプで飛距離を伸ばすことができず、一度も表彰台に立てていませんが、夏場に強化をしてきたスプリント力が最終盤での追い上げにつながっているようです。

このほか日本勢は、ジャンプで3位だった渡部選手の弟の善斗選手が13位、永井秀昭選手が24位、木村幸大選手が25位、谷地宙選手が33位、山本侑弥選手が38位でした。

優勝はドイツのビンツェンツ・ガイガー選手で、今シーズン初勝利です。