「ドライブ・マイ・カー」は村上春樹さんの短編集「女のいない男たち」に収録されている同名小説が原作です。
妻を亡くした舞台俳優で演出家の男性が主人公で、男性の車を運転することになったドライバーの女性と出会い、ともに過ごすうちに目を背けていた妻の秘密と向き合っていく物語です。
主人公を西島秀俊さんが務め、寡黙なドライバーの役を三浦透子さんが演じています。
濱口竜介監督が別の映画監督とともに共同で手がけた脚本には「女のいない男たち」に収録されているほかの小説の要素も取り入れられていて上映時間は179分にのぼります。
去年開催された世界3大映画祭の1つ、フランスのカンヌ映画祭ではこの作品で濱口監督らが脚本賞を受賞しています。
また8日に発表されたアメリカの批評家が去年の最も優れた映画を選ぶ「全米映画批評家協会賞」では日本映画としては1985年以来となる作品賞を受賞したほか、主演の西島さんはアジアの俳優として初めて主演男優賞に選ばれるなど合わせて4部門を受賞しました。