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福岡県中間市の保育園で、送迎バスの車内に取り残された5歳の園児が熱中症で死亡した問題で、31日夜、保育園の園長らが保護者に対して経緯を説明したうえで、園児を降ろす際に確認不足だったなどとして謝罪しました。

福岡県中間市にある「双葉保育園」で7月29日、倉掛冬生くん(5歳)が登園の際に使われた送迎バスにおよそ9時間にわたり取り残され熱中症で死亡しました。

冬生くんがバスから降りることができず、保育園側に気づかれないまま死亡したことについて保護者から不安の声が上がる中、31日夜、保護者会が開かれ、バスを運転していた園長らが経緯を説明しました。

保育園の代理人を務める弁護士によりますと、この中で園長らは園児をバスから降ろした際の状況について、泣いていた園児の対応に追われていたとしたうえで「冬生くんが座っていた後部座席まで確認しなかった」などと説明したということです。

また、その後も冬生くんがクラスにいなかったことについて園内で情報が共有されていなかったことを認め、確認不足だったなどとして保護者に謝罪したということです。

参加した保護者の女性は「いつもはできることができなかったという説明で、納得いきませんでした。もう子どもは預けません」などと話していました。