東京都の小池百合子知事は2日、東京のこの日の新型コロナウイルス感染症の重症者が114人となり、自宅療養者が1万人を超えて医療の逼迫が懸念される状況となっていることについて「基本的に入院は中等症以上という仕分けになっている。宿泊療養、ホテル、自宅での療養がより安全になるために指示もしている」と述べ、理解を求めた。
東京の感染者は2日新たに2195人となり、7日連続で2000人を超えた。現在入院している重症患者は114人となり、1週間前の7月26日から36人増加した。一方で自宅療養者は7月31日に1万人を突破し、8月2日時点で1万2161人に。1月の第3波のように感染者が急増し、自宅で亡くなる人が出ないか懸念される状況となっている。
小池氏は重症者が増えている状況について「ここのところ増えているのは事実であります。40代50代が26人、44人と、この多くを占めている」と指摘。糖尿、高血圧、ぜんそく、肥満などの症状がある人の重症者が多く、ワクチン未接種のケースが多いとして「だからこそ40代、50代のまだ接種を受けていない方々には、ワクチン接種をできるだけ早くお願いしたい」と語った。
その上で「また重症者の受け入れのため、病床確保のためのお金も、これまでも出してきているわけですが、基本的に入院は中等症以上ということに、基本的対処方針上そのような仕分けになっている」と説明。
自宅療養者や宿泊療養に対しては「国とも連携し、宿泊療養、ホテル、自宅での療養をより安全になるために、医者さんの往診による薬の処方、酸素の吸入など、宿泊療養であれ自宅であれ、さまざまな方法で、より安心が確保できる態勢を組むように指示もし、これまでも準備をしてきた」と述べた。
また2日から緊急事態宣言の対象が東京、神奈川、千葉、埼玉の1都3県になったことについて「都県境をこえる移動はお避けいただき、事業者の皆様方にはテレワークの徹底をお願いしたい」などとあらためて語った。
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