韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領(68)が東京五輪に参加している選手団を激励した。
韓国紙「韓国日報」によると、文大統領は2日に大統領府で主催した会議で韓国選手団へ向けて「スポーツで、いかなる理由があっても差別はダメだ」と言及した。
韓国では東京五輪のアーチェリー競技で3冠を達成した韓国代表の安山(アン・サン=20)がショートカットであることから“男女平等を目指すフェミニスト”だとして、ネット上で中傷被害を受けて大きな問題となっている。
文大統領はそうした問題を念頭に「スポーツは国籍、性別、人種、身分、経済的状況、身体的条件など、どんな理由からも差別を受けたり、排除されたりせず、自由で平等に享受することができる基本的な権利だ」と強調。「スポーツは相手への尊敬の念と配慮が基本精神だ」と中傷や差別の根絶を訴えた。
安への中傷問題は世界でも波紋を呼んでおり、韓国政府は火消しに躍起になっているようだ。