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大学病院「救える命が救えない、明日は我が身と」危機感訴え

 医学部のある大学が参加する全国医学部長病院長会議は、新型コロナウイルスの感染拡大について「救える命が救えない事態が始まっていると推測される」とする異例の声明を発表しました。

 全国医学部長病院長会議が10日公表した調査結果によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大により、全国78の大学病院のうち35%にあたる27の病院が集中治療室での患者の受け入れを制限したと回答したということです。

 「今後受け入れ制限の可能性がある」と答えた病院を含めると、ほぼ半数の大学病院で通常診療に影響が出ているということで、「すでに、通常であれば救える命が救えない事態が始まっていると推測される」としています。

 そのうえで「大学病院も最善を尽くしますが、国民の皆様にも『明日は我が身』と認識し、危機意識を共有するよう切にお願いする」とする異例の声明を発表しました。