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オーストラリアで、感染力の強い変異ウイルス「デルタ株」の拡大が続く中、航空最大手のカンタス航空は、社員全員にワクチンの接種を義務づけると発表しました。

オーストラリアでは、感染力の強い変異ウイルス「デルタ株」の拡大が続いていて、このうち最大都市シドニーのあるニューサウスウェールズ州では18日、新たな感染者が、海外からの入国者を除いて633人と、これまでで最も多くなりました。

こうした中、オーストラリア航空最大手のカンタス航空は18日、グループ企業も含め、およそ2万2000人の社員全員に、ワクチン接種を義務づけると発表しました。

ワクチン接種の義務化に慎重な意見もあるオーストラリアでは、企業が社員に接種を義務づける動きは進んでいませんが、カンタス航空は「社員がワクチン接種を済ませることで、社員だけでなく、乗客や渡航先の人々を守ることにつながる」と説明しています。

一方、ニューサウスウェールズ州や第2の都市メルボルンなどで続いている外出制限について、モリソン首相は、18日の会見で「自宅にとどまっているあなたたちの行動はとても重要だ」と述べ、国民に外出制限を守るよう呼びかけるとともに、外出制限で経済的に打撃を受けている企業などへの支援を進めていく方針を強調しました。