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若い年代も多くなってきていて、専門家は「『若いから大丈夫』ではない。感染対策を徹底してほしい」と指摘しています。

新型コロナの重症患者の治療についてまとめている「日本ECMOnet」によりますと、ECMOを使った治療を受けている患者は19日の時点で全国で117人となっています。

患者の数は、感染の「第4波」のピークだったことし5月23日の67人や、「第3波」のことし1月17日の60人を大きく上回っていて過去最多となっています。

また、ECMOを使った治療を受けている患者の平均年齢は、ことし3月まではほとんどの期間で60代以上でしたが、ことし5月には56.0歳、今月は17日までのデータで、50.0歳と若くなってきています。

30代以下の人たちも増えていて去年2月からことし3月末までの1年余りで17人でしたが、ことし4月からの4か月半で32人とほぼ倍増し、このうち、デルタ株の感染が増えた先月からの1か月半では14人に上っています。

「日本ECMOnet」理事長で重症患者の治療にあたっている竹田晋浩医師は「医学的にははっきりしていないが、デルタ株は感染力が高いだけでなく、重症化しやすい印象がある。『若いから大丈夫』ではない。自分の身を守るため感染対策を徹底してほしい」と話しています。