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26歳の川上隆さん(仮名)は小学5年生の時、鎖の先に分厚い手裏剣がついた武器を振り回して近づいてきた同級生に、左手薬指の骨を粉砕された。指の機能は回復しなかった。熱心に習っていたヴァイオリンの道も断念した。両親は、同級生の親に少額の慰謝料を求めたが、相手は応じようとはしなかった。それから14年が過ぎた。川上さんは今も後遺症と向き合いながら生きている。精神的に不安定な時期も長く続いた。ふとSNSで、川上さんの指の骨を砕いた同級生がすでに結婚し子どもを授かっていることを知った。自分は今も後遺症に悩まされているのに、自分をこんな目に遭わせた相手は幸せな人生を歩んでいる。このやりきれない気持ちをどうしたいいのか。