2013年、愛知県南知多町の山中で、名古屋市の漫画喫茶女性従業員・加藤麻子さんの遺体が発見された。死体を遺棄したのは漫画喫茶の経営者杉本夫妻。逮捕直後は「傷害致死」についての犯行も認めていたが、その後夫婦は一転「黙秘」。結果的に起訴された容疑は「死体遺棄」のみとなった。 加害者には「黙り得」があるのか。もしあるとすれば、私たちは「黙り得」をどう考えるべきなのか……。ノンフィクションライターの…