現在絶賛放送中のTVアニメ『キングダム』(原 泰久さん原作)の第3シリーズ「合従軍編」は、六国連合の合従軍に攻め込まれた秦の王、政が最前線に赴き、国の存亡を賭けた熱い戦いが繰り広げられています。
そんな『キングダム』-合従軍編-のBru-rayBOX上巻が8月27日に発売されました。「合従軍編」の第1話から第13話まで収録するほか、PV集やOPとEDのノンテロップ映像、そして放送連動企画で好評配信中の「キングダムニュース」第1から第8回に加え、初回特典として24ページブックレットなども封入されるなど、盛りだくさんです。
Bru-rayBOX上巻発売を記念して、信役を演じる森田成一さんと嬴政役の福山 潤さんのW主人公対談をお届けします。第3シリーズを振り返りつつ、「キングダム」の見どころや、今後の注目ポイントなど語っていただきました。
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約7年ぶりの第3シリーズは待ち遠しかったけど、怖さも!?
――第2シリーズから約7年ぶりに『キングダム』の放送が始まったこと、再び演じることになった時の感想をお聞かせください。
嬴政役 福山 潤さん(以下、福山):収録自体はオンエアの1年以上前から始まっていて、昨年中には終えていました。第2シリーズが終わった後はすぐにでもやりたいと準備もできている心積りでしたが、6年経っていざ収録が決まった時には勢いではなく、自分の中でかみ砕いた状態で臨ませていただけて、ありがたいなと思いました。
またこの作品の魅力である、見ていて熱くなる熱量は、作品自体の持つ熱量とスタッフ、キャストが一丸となって注ぎ込む熱量によるものだと思っていて、やりがいを感じながら第3シリーズも演じさせていただきました。
信役 森田成一さん(以下、森田):すぐに第3シリーズを続けてやりたい気持ちはキャスト全員が持っていて、他の現場で会っても「第3シリーズいつやるの?」とよく尋ねられました。いや、僕に聞かれてもと(笑)。
キャスト陣全員、『キングダム』を愛しているので、第3シリーズが決まった時は僕も嬉しかったし、みんなも喜んでいました。ただ僕の中では「必ずやるだろうな」という確信があったので、6年間ずっと準備はしてきたし、気持ちを途切らさないように生活してきました。だから「やっとエネルギーや想いを出し切れるぞ」と。
またシリーズを続けていく中で、新たに加わるキャストやスタッフもいて、今までやってきたことも大切にしつつ、新しい『キングダム』を構築していこうという気持ちもありました。第1シリーズ、第2シリーズよりも難しいことに挑戦することは楽しみや期待感もあったし、怖さも感じながらの収録でした。
――また激しい戦いの日々が帰ってくるのかという気持ちもあったのでは?
森田:そうですね。作中での戦いもより激しくなってきましたからね。
前シリーズの収録であった気負いも、第3シリーズでは自然体で
――収録にあたっての心構えや苦戦した点などありますか?
福山:コンディションを整えておこうとか当たり前のことに気を付けるくらいで。でも以前なら「今回は重要なシーンだから」みたいな気負いがあったと思いますが、今では重要であることは理解しながらも特に意識しないで、現場でそのシーンの前の雰囲気などを吸収してからやろうと柔軟に臨めるようになった気がします。自然体で入れるようにしながらも、大事な場面では爆発できるようになったと思います。だから今、気を付けていることは変に力を入れ過ぎないことですね。
森田:僕も潤君と同じですね。第1シリーズ、第2シリーズの時はとにかく破天荒であればいいという意識があって。
福山:今思うとメチャクチャな現場だったよね(笑)。
森田:うん(笑)。全部のエネルギーを全方向に発散する演技をずっとしていたので、画面の隅から隅まで覆いつくすようなエネルギーを出し続けるという、ムチャで無鉄砲にやっていました。でも「合従軍編」ではそうではなく、ぐっと凝縮させるように意識して演じています。