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中・大病院向け地域医療連携SaaS「foro CRM」でデータの一元管理・分析を可能にするメダップが6億円調達メダップ(MedUp)は8月31日、シリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資による総額6億円の資金調達が完了したと発表した。引受先は、DNX Ventures、ALL STAR SAAS FUND、モバイル・インターネットキャピタル。シードラウンド以来の調達総額は約8億円となった。

調達した資金は、病院経営の非効率をDX化におけるデータドリブンで解決するため、人材採用の強化、プロダクト開発、マーケティング投資に活用する予定。中・大病院向け地域医療連携SaaS「foro CRM」のさらなる市場拡大と開発体制の強化に投資し、将来的には地域連携以外の病院経営に関わる課題の効率化に向けたプロダクト開発も検討する。

2017年8月設立のメダップは、「DXで、病院を最先端の業界にする」をビジョンに、医療従事者の労働量や医療費などが持続可能な形で、医療サービスの質が改善される世界を実現することを目指すスタートアップ。

同社のforo CRMは、前方連携のマーケティング・営業・カスタマーサクセスをワンストップで実現する地域医療連携強化支援サービスという。済生会熊本病院との共同開発により、病院のオペレーションに特化した形でで連携活動に重要な分析・管理・共有機能を搭載している。

メダップによると、病床機能分化や地域包括ケアシステムの実現に伴い、患者への医療提供や病院経営における医療機関同士や介護施設などとの連携の重要性が高まっているものの、地域連携活動では多様な活動やデータが存在することから、活動記録の一元管理および効果検証が困難という課題があるという。

これら課題に対して、foro CRMは地域連携活動記録にプラットフォームを提供し、データの一元管理を可能にするとしている。さらに、それらをDPCデータ、紹介・逆紹介データなどと結び付け、連携活動の戦略立案と効果検証を可能にする。また同社専門家のサポートにより、確実にDPC対象病院とクリニックの効果的な意思疎通を実現するという。