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現在の日経平均株価や株式市場の状況と今後の見通しについて、アナリストの藤井英敏さんが鋭く分析! パウエルFRB議長は8月27日に講演し、2020年3月に再開した量的緩和を縮小(テーパリング)することに関して、「7月のFOMCの際、私の考えは“年内に開始するのが適当だろう”だった」と述べました。その一方で、テーパリングの開始は「将来の利上げ時期の直接的なシグナルにならない」とも指摘しました。今回のハト派色の強いパウエルFRB議長の講演を受け、市場では緩和的な金融環境が長期化するとの見方が強まっています。一方、日本経済については、正常化期待が抱き難いので、日本株全体の上値が重い状態が続く見通しです。今後の日本株に最も影響を与える材料は「国内政治動向」との見方は不変です。まずは「自民党総裁選」、次が「衆議院選挙」でしょう。